オシロスコープの選定で重要な14のポイント
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7高速波形更新のオシロスコープの場合ロングメモリーのオシロスコープの場合 ● レコード長をユーザーが変更できないタイプの製品でも、波形取込時間により内部でレコード長が変化しています。このため、波形取込時間を長くすると、一般的にアクイジションレートは低下します。 ● アクイジションレートが最高値となるのは、ある特定の条件が満たされている場合に限定されることが多く、注意が必要です。信号を連続的に処理するアナログ方式のオシロスコープとは異なり、ディジタルオシロスコープは、波形を取り込んでいない時間(デッドタイム)が存在しています。最高アクイジションレート(波形更新レート)は、ディジタルオシロスコープが単位時間あたり最大何回分の波形を表示できるかを表す指標です。この値が大きいとデッドタイムが小さくなるので、波形の取りこぼしが少ないと説明されている場合があります。Attention!  ● 最高アクイジションレート(波形更新レート)が大きいことが、必ずしも波形の取りこぼしが少なくなることにつながるとは限りません。 同一サンプリングレートでの測定において、ロングメモリーのオシロスコープでは、一回当たりの取込時間をより長くできるので、波形を細切れで取り込むのに比べ、まれに起きる異常波形の取りこぼしを防ぎやすくなります。POINT 04 デッドタイムデッドタイムPOINT04最高アクイジションレート(波形更新レート)に惑わされないこと

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