自動車テストソリューション
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20バッテリ充電/放電特性セルバランステストF1が採用したERS電気自動車の持つ課題には、航続距離、充電時間、充電インフラがあります。効率よく安全に充電できる環境が求められ、外部電源による充電に加えて、回生ブレーキによる充電効率を向上させる必要があります。同一バッテリパック内のセル個々の初期状態や特性にばらつきがある場合、バッテリパックとしての性能が低下します。これを回避するためセル・バランスICがあります。すべてのセルがバランスされて充放電されていることを確認します。電力量Wh+或いは電力W+電力量Wh-或いは電力W-充電放電6.1 バッテリ充電/放電バッテリの充電容量を増やすことに加えて、消費電力効率と回生効率を高めることで、航続距離を延ばすことが必要です。バッテリの充電と放電を電流の極性毎に電力積算することで性能を評価します。6.2 回生システムF1に採用されているERS(Energy.Recovery.System)は運動エネルギーと熱エネルギーを回収し電気エネルギーへと変換するものです。エンジンの排気と減速時のモーターを用いて発電します。パワースコープは過渡電力の測定ができるため回生システムの効率評価に適しています。6. 充電システム

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