人工補助心臓用ブラシレスモーターの開発と評価

高速回転するブラシレスモーターの周期ごとの電力演算

人工補助心臓(心室アシストデバイス VAD)は、心臓が弱っている人の心機能と血流をサポートするために使われている機械式ポンプです。内部では大変高速に回転する(現状約20,000rpmですが、将来的には 100,000rpmの可能性もあり)ブラシレスモーターが使われています。VADの開発と評価には高速サンプリングする電力測定器が不可欠です。100MS/s高速サンプリングするPX8000を利用することで、その要求に応えることができます。ブラシレスモーターの高精度な効率測定とともに、波形データも出力可能ですので、ポンプの動作を細かく確認することができます。

三相ブラシレスDCモーターの電流信号

PX8000を利用することで、高速に回転するブラシレスモーターの効率測定が精度良くできます。特に、TREND機能を利用することで、サイクル毎の電力測定が可能です。さらに、100MS/s 高速サンプリングによる波形データを活用できることから、駆動波形の品位やそれに伴う血液への影響も応用可能です。

レントゲンで撮影された人工補助心臓のイメージ

レントゲンで撮影された人工補助心臓のイメージ

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プレシジョンパワースコープ PX8000

多くのお客様とともに培った高精度な電力測定技術と、長年オシロスコープの開発を支えた波形測定技術の融合により、電力測定に変革をもたらす新たな高精度電力測定器が誕生しました。PX8000は、電気エネルギーを正確に測定するために、相反する「高精度な電力測定」と「時間軸の分解能を上げた波形測定」の2つの命題を1台で解決へと導きます。

パワーアナライザ|電力測定器

電気機器の消費電力を測定する電力測定器は、電気自動車、クリーンエネルギー、冷凍空調機器、産業用機器などの研究開発、生産ライン等の場面で、幅広く使用されています。
僅かな電気エネルギーのロスを正確に評価するため、測定器には高い精度が必要とされます。
YOKOGAWAは様々な用途をカバーする、パワーアナライザ、パワーメーター、パワースコープなどの幅広い製品ラインアップをご用意しています。

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