信頼性
堅牢な設計による高い信頼性と安定した動作で、過酷な現場条件においても確かな測定結果を提供します。大容量のバッテリは通常使用で15時間動作し、 一日の作業を通じて電池切れの心配がありません。
操作性
ロータリーノブとハードウェアキーによる従来操作系の継承に加えて、マルチタッチスクリーンにて直観的な操作も可能です。また、簡易OTDRモードを新搭載し、ビギナーからベテラン業者で幅広い方に快適にご使用いただけます。
作業性
電源投入から10秒以内の起動により、AQ7290が使用可能になるまでの待ち時間を発生させません。更に、多数の測定支援機能は作業手順を改善し、工数の削減に貢献します。
YOKOGAWAのAQ7290 OTDRは、コアネットワークからFTTHまで幅広い光ネットワークに対応し、敷設や保守作業を行う現場の技術者が必要とする試験・計測の多様なニーズを満たします。
一体型筐体
マルチタッチ対応大型LCD
複数機能の同時使用
リモートコントロール
15時間バッテリ駆動
光ファイバー検査プローブ
簡易OTDR機能
スマートマッパー機能
スケジュール機能
多心ファイバー測定機能
PDFレポート作成機能
USB Type-C給電
AQ7292A(1310/1550 nm、DR=37/35 dB)
AQ7293A(1310/1550 nm、DR=41/40 dB)
AQ7294A(1310/1550 nm、DR=45/45 dB)
AQ7293F(1310/1550, 1650 nm、DR=41/40, 38 dB)
AQ7293H(1310//1550/1625 nm、DR=41/40/38 dB)
AQ7294H(1310/1550/1625 nm、DR=45/45/43 dB)
マルチタッチ対応の8.4型の大型LCDは、スマートフォンのような直感的な操作とショートカットを利用し効率よく作業できます。画面上のメニューや設定表示をスライドさせ波形表示エリアを拡大できるため、局内などで床上にOTDRを置いて測定している場合でも立ったまま容易に波形を確認できます。
また、OTDRとして洗練されたハードウェアキーによる既存の操作系も継承しています。
AQ7290シリーズは、波長・用途によって6種類のOTDR、2種のOPMから選択できる一体型のOTDRです。
FTTHの敷設・保守から100 km以上の長距離測定まで、幅広いニーズに対応するラインアップを揃えています。
OTDR 測定において、ダイナミックレンジは測定できる距離を示す重要な要素の一つです。AQ7290は従来機種比(AQ7280)全モデル全波長にて1〜3 dBのダイナミックレンジ向上を実現しました。これにより、今まで見ることのできなかったより長い距離の測定を可能にします。
AQ7290では、イベント検出性能も向上しています。イベントデッドゾーン0.6 m 以下、アッテネーションデッドゾーン2.5 m以下を実現し、より近接したイベントの分離が可能となりました。屋内、局内配線など、近接するコネクタ接続点の検出ができます。
近接するコネクタの分離波形
黄:AQ7280
青:AQ7290
現在表示されている測定波形や、保存された測定データファイルをもとに、測定条件、波形出力や測定結果などを選択し、報告書をPDF出力することができます。
複数のレポートをまとめて一括作成するバッチ処理にも対応しています。
同時にデータ転送を利用すると、作業現場から事務所に戻ることなく工事完了報告まで行えます。
光ファイバーの接続作業の完了を、画面に現れるメッセージとブザーの音で知らせます。作業中に画面を見続ける必要がなく、別作業を行えるため、時間を有効に使えます。
OTDR 画面でOTDR以外の機能を呼び出し、同時使用ができます。メニュー切り替えの手間や測定待ち時間の無駄をなくし、作業効率の一層の向上を実現します。
マルチタスクの対象機能は、安定化光源、可視光源、パワーチェッカー、光パワーメーター、ファイバー検査プローブの端面表示、光スイッチボックスです。
※ 安定化光源とパワーチェッカーは、OTDRとの同時使用ができません。
ファイバー検査プローブ 端面表示と光スイッチボックスは、同時使用ができません。
AQ7290では、新たに「簡易OTDR」機能を搭載しました。シンプルな画面から設定と測定を行うことができ、測定後もポップアップにより保存などの作業をアシストします。
普段OTDRを使用しない方や、初心者の方も安心して測定を行うことができます。
AQ7290では、市販の無線LANアダプターを使用し、Wi-Fiルーターと接続することにより、OTDRを遠隔で操作することができます。オフィスや自宅にいても、現場のOTDRの操作や確認ができるようになり、省人化やベテラン作業員による業務サポートに最適です。
リモートコントロールは、AQ7933 エミュレーションソフトウェア、またはWEBブラウザを経由して操作することが出来ます。
波形データを最大4波形まで重ねて表示し、比較することができます。
多心ファイバーの敷設後の接続点位置や損失の評価に有効です。
双方向から測定した2つの波形を合成し、正確な接続損失を求めます。
後方散乱光係数の異なる光ファイバーが接続された線路では、接続損失が測定方向によって異なる場合があります。
この場合、双方向から測定し、平均化することで正確に損失を測定できます。
指定した2つの波形の差を表示し、光ファイバーや接続点の経年変化や光ファイバーごとの損失のばらつきなどの確認ができます。
特定区間の反射減衰量(リターンロス)の総和を求めることができます。
光ファイバー網からの複数の反射光により、CATVや無線基地局などの伝送装置に影響を及ぼす場合があるため、この評価が要求されています。
AQ7290において、下記の他社製機器との組み合わせ動作が確認されています。
詳しくは各メーカーのサイトをご参照ください。
なお、各メーカーのサイトに掲載されている内容については、弊社が動作の保証をするものではありません。
メーカー | 製品名・型番 | 機能 | 対象製品 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
端面表示(標準装備) | ファイバー端面検査機能(オプション) | AQ7290 | AQ7280 | AQ1210 | ||
Lightel | DI-3000 | ● | ● | ● | 〇 有線接続のみ |
× |
Lightel | DI-2000 | ● | ● | ● | ● | ● |
Lightel | DI-1000MPO+ | ● 単心・MPOコネクタともに表示可能 |
● 単心コネクタのみ検査可能 |
● | ● | ● |
Eternal | FVO-730B-P | ● | ー | ● | ● | ● |
YOKOGAWA OTDRの作業スピードを飛躍させる12チャ ネル光スイッチボックスです。
OTDRからの制御により、12チャネル全て、または、任意 の複数チャネルの連続測定が可能です。テープ心線などの 複数ファイバーを同条件で測定する際に役立つアイテムです。