本ソフトウェア(DL950ACQAPI.dll) は、DL950 シリーズのアクイジションにおける、波形データ取得のためのAPI(Application Programming Interface) を提供するものです。
APIは,ダイナミックリンクライブラリ(DLL:Dynamic Link Library)として提供されます。
お客様作成のアプリケーションと一緒に本DLLをリンクすることで,APIを利用できます。
本APIでは提供されるアクイジションは、フリーランモードおよびトリガモードの2種類に対応しています。
本APIでは複数のDL950への接続は可能ですが、DL950の複数台同期運転(/C50 オプション)には対応していません。
(1)フリーランモード
波形の取り込みを開始してから停止するまでデータ取得を続けたい場合に使用します。
フリーランモードによる波形の取り込み中は、DL950 本体でのZoom 波形表示はできません。
(2)トリガモード
トリガによる波形取り込みを実施する場合に使用します。
本APIを使用したトリガモードには、PCとDL950が同期をとりながら波形取り込みを行う同期モードと、DL950がPCとは非同期に取り込みを行う非同期モードの2種類のモードがあります。
なお、本APIでは以下の機能には対応していません。
本ソフトウェアを利用して,以下の機能を実現できます。詳細機能につきましては,ユーサーズマニュアルをご参考ください。
本ソフトウェアは以下のパッケージ構成からなります。
ファイル名 | 内容 |
---|---|
DL950ACQAPI.dll | ACQAPI 本体 |
DL950ACQAPI64.dll | ACQAPI 本体 64bit 版 |
DL950ACQAPI.lib | ACQAPI インポートライブラリ (C++ のみ) |
DL950ACQAPI.h | 関数プロトタイプ宣言のヘッダーファイル(C++ のみ) |
DL950ACQAPINet.dll | .NET 版フリーランAPI ライブラリ |
tmctl.dll | 通信用ライブラリ |
tmctl64.dll | 通信用ライブラリ 64bit 版 |
DL950(ファームウェアバージョン1.20以降)
※USBで動作させるには、別途専用 USBドライバ(YTUSB)が必要です。
Windows10(32bit、64bit)の日本語版または英語版が動作するPC
なお、本ソフトウェアでフリーランによる波形の取り込みを行う場合、指定されたバッファーにデータを保存します。
詳細はユーサーズマニュアルをご確認ください。
Visual Studio 2017 以降 .NET Framework 4.7 以降
10Gbit Ethernet 通信利用時
1Gbit Ethernet/USB 通信利用時
日付 | バージョン | 内容 |
---|---|---|
2024/2/26 | 1.1.0.1 | 軽微な不具合の修正 |
2022/6/17 | 1.1.0.0 | トリガモードを追加 |
2021/12/17 | 1.0.2.0 | リリース |
DL950は、高速データロガー「スコープコーダ」シリーズの最新モデルです。
8つのスロットをもつモジュラー型データロガーで、20種類以上のさまざまなモジュールを組み合わせて電気信号だけでなく、温度、振動、加速度、ひずみなどの物理現象やCAN/CAN FDなどの車載シリアルバスデータも多チャネルで同時に捉え、解析することができます。
この動画では、DL950が持つ複数の保存ストレージの特長とデータ収録のための設定方法についてご紹介いたします。
【目次】
0:00 この動画の概要
0:19 特長的な機能
1:05 設定で考慮すべき4つのポイント
2:00 4つのデータ記録方法と特長
4:39 便利な機能