無線LAN付SDカードとスマートフォン/タブレット端末用アプリを利用し、OTDR測定データをモバイル回線経由で遠方へ転送できます。OTDRのSDカードスロットに無線LAN付SDカード*を挿入し、OTDR測定データの保存場所を[SDカード]に設定するとデータ転送が可能になります。(図1)
スマートフォンやタブレット端末の操作でAQ7280に装着したFlashAir内のOTDR測定データを取得することができるフリーソフトです。取得した測定データは本アプリで波形解析したりEメールに添付して遠方へ転送することができます。Android版とiOS版があります。
---たとえばこんな使い方---
OTDRの測定波形をスマートフォンでEメールに添付して、融着作業者へ送信します。融着作業者は、受信したOTDR測定波形データを確認しながら融着作業を行うことができます。(図3)
OTDRで測定とレポート作成を行い、レポートをスマートフォンでEメールに添付して、事務所宛てに送信します。作業者は、レポート提出のために事務所に立ち寄る必要がなくなり、作業現場からそのまま帰宅できます。(図4)
*動作確認機種:キオクシア製FlashAir™
(ただしFlashAir™の生産終了により、本機能を利用できない場合があります。)
図1. AQ7280のSDカードスロット
図2. OTDRデータトランスポータ
図3. 遠隔作業時の波形確認
図4. 現場からの作業レポート送信
YOKOGAWAのAQ7280 OTDRは、コアネットワークからFTTHまで幅広い光ネットワークに対応し、敷設や保守作業を行う現場の技術者が必要とする試験・計測の多様なニーズを満たします。
OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)は、光通信ネットワーク内で、ファイバーリンクに沿ってイベントまたは障害を特定するために使用される精密機器です。小型・軽量ハンドヘルド型のAQ1210と充実した波長ラインアップのAQ7280をご用意しています。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。