従来機種と比べて、CO2を約24%削減 |
UNPARALLELED OPTICAL PERFORMANCE
通信用波長域だけでなく、ガスセンシングなどの環境計測や医療、バイオなどに使われる近赤外域まで幅広くカバーします。
‐70 dBmまでの測定ができます。低パワーの光源や光デバイスの出力を測定可能です。
測定感度は、測定アプリケーションや測定スピードなどの条件に応じて、7段階の中から、適切な設定を選択いただけます。
白色光源(黄色)の測定波形とAQ6375のノイズレベル(赤色)
ダブルパスモノクロメータ光学系を採用しています。
この光学系の採用により、高波長分解能(0.05 nm)と広近傍ダイナミックレンジ(55 dB)が実現でき、信号近傍のノイズ成分を信号と分離して測定することができます。
近傍ダイナミックレンジ 55 dB以上
(ピーク波長±0.8 nm、分解能設定0.05 nm)
近赤外域波長には、水蒸気の影響により強い光吸収が見られる波長領域が存在し、測定の妨げとなる場合があります。AQ6375Bは、背面に設けた給排気口よりモノクロメータ内部に窒素などのパージガスを連続的に供給することで、水蒸気の光吸収が測定へ及ぼす影響を低減できます。
モノクロメータでは原理上、入射光の整数倍の高次回折光が発生します。AQ6375Bは内蔵の高次回折光カットフィルタにより、1150nm未満の入射光を抑圧し高次回折光の影響を低減します。
BETTER EFFICIENCY
弊社独自技術により、100nmスパンで0.5秒の掃引スピードを実現しました。モノクロメータでシステムアップした従来の測定システムと比べ、測定スループットを大幅に改善しました。また、ダブルスピードモードでは標準モードの最大2倍の速度で測定できます。この時、感度は約2dB低下します。
新型プロセッサによる高速コマンド処理とイーサネットの採用により、従来のGP-IBと比べて最大100倍のデータ転送スピードを提供します。
【 測定例 】
DFB-LD解析やマルチピーク測定値を最大10,000ポイント記録します。
SUPPORT MULTIMODE FIBER |
光入力部にフリースペース構造を採用しています。この構造により、シングルモードファイバだけではなくマルチモードファイバの測定が可能です。このフリースペース構造は、入力部に光ファイバを用いた構造に比べ、光コネクタの抜き挿しによる測定値の変化が小さく再現性に優れています。正確で、安定した測定を実現できます。
EASY CALIBRATION |
波長校正用の基準光源を標準で内蔵しています。波長校正・光軸調整のメンテナンスはワンボタンで実行可能です。
内蔵の基準光源(ガスセル)を用いて校正します。
移動時などの振動や衝撃によるモノクロメータ内部の光軸ズレを自動調整します。
EASY ANALYSIS
横軸表示単位に波数(cm-1)を追加しました。
測定アプリケーションとして代表的な12種類の解析機能を搭載しています。
この機能は、指定された解析を自動で行い、測定結果を表示します。
・スペクトラム幅解析 |
・DFB-LD解析 |
・SMSR 解析 |
・Filter解析 その他 |
DFB-LD解析
測定データトレースとして7つの独立したトレースメモリを持っています。トレース間の差引や加算演算のほか、最大値/最小値ホールド、平均化、カーブフィッティングなどの演算ができます。
測定スペクトルのノイズを低減します。
EASY OPERATION |
フロントパネルキーの代わりに、マウスで簡単に操作することができます。測定条件は、マウスでクリックするだけでダイレクトに変更することができます。 キーボードも使用可能で、ラベルやファイル名の入力に便利です。
トレース・ズーム機能は、拡大させたい範囲をマウスでクリック&ドラッグすることで、中心波長や表示波長範囲などのディスプレイ条件を変更できる機能です。この機能を使うと、測定条件の変更・再掃引をしなくても確認したい部分の詳細表示が得られます。
測定波形をズームした時、オーバービューウィンドウが画面下に現れ、元の測定波形全体を表示します。
オーバービューウィンドウ内にあるズームエリアの境界枠をマウス操作で変更することにより、拡大したトレースの波形表示範囲も連動して変わります。
EASY DATA HANDLING
大容量のUSBメモリやハードディスクにも対応。
20,000以上の測定データを保存可能。
全トレースの保存と再生が1ファイルで行なえます。
サムネールプレビュー機能により、何千ものデータファイルから特定のファイルを簡単に見つけることができます。
(サムネールファイルプレビュー機能は、外部メモリのデータにも使用可能です。)
REMOTE OPERATION |
GP-IB、RS-232、イーサネット(10/100BASE)の各種インタフェースを装備しており、自動テストシステムの構築が容易です。標準化されたプログラミング言語(SCPI)とAQ6317シリーズのリモートコマンドをサポートしており、既存システムのグレードアップも容易です。内蔵のプログラム機能を使用して、テストプログラムを簡単に作成することができます。
SCPIは、IEEE-488.2に合致するアスキー・テキストベースの標準コードおよびフォーマットです。AQ6375の標準リモートコマンドはSCPIに準拠しています。
プログラム機能により、実際のキー操作やパラメータを設定する感覚でテストプログラムを簡単に作成できます。プログラム機能を使用することで、イーサネット、またはRS-232を介して外部機器をコントロールすることができます。外部PCを使用せずに自動テストシステムの構築ができます。
AQ6317シリーズは弊社のベストセラー光スペクトラムアナライザです。AQ6375は、AQ6317シリーズのユーザーが現在のテスト環境のグレードアップも簡単に行えるよう、AQ6317シリーズのリモートコマンドコードやフォーマットもサポートしています。
CONNECTIVITY |
光入力用と校正用光源出力用のコネクタに交換可能なユニバーサルタイプのコネクタアダプタを採用しています。
本アダプタは、接続した光ファイバーの出射ビーム広がり角(NA)を約1/2にして光出力します。
フリースペースの光入力部 を持つAQ6370シリーズ専用のアダプタです。
パッシブ・デバイス測定時のダイナミックレンジ(信号対雑音比)や、アクティブ・デバイス測定時のレベル安定度が向上します。