AQ6360は、光通信システムに使用されているレーザーや光トランシーバ、光ファイバーアンプなど、光デバイス生産ラインでの試験・検査に最適化された分散分光方式の高速光スペクトラムアナライザです。
従来機種と比べて、CO2を、約25%削減 |
AQ6360は、当社従来機種のAQ6370D光スペクトラムアナライザに比べて、最大2倍の速さで掃引できます。
フリースペース構造は、測定時の使用光ファイバーに依存しない高い結合効率と安定した測定再現性を提供します。
AQ6360には、使用環境の変化による波長誤差を自動補正する波長校正機能が搭載されています。波長校正は外部光源を使用しても行えますが、オプションの波長校正光源を内蔵することで、より容易に行えます。
高さ4U(EIA規格)の小型筐体を採用。テストシステムや自動機の組み込みスペースを抑えます。
AQ6360は、多くのお客様にご好評いただいているAQ6370シリーズの画面やメニュー配置、直感的な操作性を継承しています。
高解像度で応答性の高い8.4型のマルチタッチ対応静電容量式タッチパネルを搭載。タップやドラッグ、ピンチイン、ピンチアウトなど、より簡単かつ直感的に操作できます。
WDM(OSNR)、SMSR、DFB-LD、EDFA、スペクトル幅など、10種類以上のデータ解析機能を内蔵しています。解析のための主要なパラメータも任意に設定できます。
AQ6360のフリースペース構造は、光ファイバーのコア径差による挿入損失を最小限に低減します。シングルモードファイバーとマルチモードファイバーの両方に使用できます。
ウェハーやLDチップ、CAN、TOSAから出力されるレーザービームは、コア径の広いマルチモードファイバーを使用して効率的に取り込むことができ、さらにAQ6360の高速測定性能により測定スループットを向上させます。
レーザーのサイドモード抑圧比(SMSR)測定例
ビット誤り率試験(BERT)装置と組み合わせて、AQ6360はトランシーバやLDモジュールの中心波長とスペクトル幅を測定できます。光トランシーバのBERカーブテストは、ASE光源の広帯域光を信号光に重畳し、様々なOSNR条件で測定します。
AQ6360は、光ファイバーアンプの評価パラメータであるゲイン(増幅度)とNF(雑音指数)を光信号から一括して測定するNF解析機能を搭載しています。
代表的な光アンプ測定システムは、複数の光源と光源を多重化する光合波器、光スペクトラムアナライザ、光ファイバーアンプへの入力信号を調整する光減衰器で構成されます。
AQ6360は光ファイバーアンプの入力信号と増幅された出力信号の光スペクトルを測定し、得られた光スペクトルから、複数の信号波長における光ファイバーアンプのゲインおよびNFを自動計算してテーブル表示します。
EDFA-NFの解析結果例
光スペクトラムアナライザAQ6380は、次世代光ネットワークに使用される光トランシーバやコンポーネントの研究開発に必要な測定性能を備えた光スペクトラムアナライザです。
業界最高の波長分解能を実現するだけでなく、高速測定とタッチパネル、APP機能の搭載により測定効率を大幅に向上させます。