IS8000 Application Programming Interface

本ソフトウェアは、IS8000統合計測ソフトウェアプラットフォームにて未対応の測定器などの外部データを収集(DAQ)したり、外部アプリケーションからIS8000の機能の一部を制御を行うためのAPIです。

API概要

IS8000 API とは、次の2つのことを指します。

IS8000 API を使用して以下のことができます。

  • IS8000SDK.DLL を用いたユーザーライブラリ(DLL) を作成して
    • 任意の測定器などの外部データを収集(DAQ)する
    • 任意のデータを波形として読み込む
  • 外部のアプリケーションからIS8000 ソフトウェアの機能の一部を制御
    (gRPC*を用いた通信を行うためのユーザーアプリケーションの作成が必要です。ユーザーアプリケーションの作成にIS8000SDK.DLL は不要です。)

*gRPC (Google Remote Procedure Calls):Googleが開発したオープンソースのシステムで、同じ端末内もしくはネットワーク上の端末やサーバーのプログラムを呼び出し、実行させるための仕組み

APIの利用にはIS8001(IS8000 サブスクリプションライセンス)もしくはIS8002(同 買い切りライセンス)の購入が必要です。
IS8000簡易版でのAPI利用はできません。

API 機能の詳細および使用方法については、SDK内にあるHelp フォルダー以下のヘルプファイル およびユーザーズマニュアルをご参照ください。

 

SDK構成

SDKは、お客様がIS8000ソフトウェアのユーザーライブラリやIS8000ソフトウェアを制御するためのアプリケーションを作成できるようにする、ソフトウェア開発キットです。
SDK は以下で構成されます。

フォルダー名 内容
Manuals 外部API マニュアル
IS8000SDK ユーザーライブラリ(DLL) 作成用SDK
  Help API 関数の機能説明
  Sample DL850E を接続するユーザーライブラリサンプルプロジェクトおよびライブラリ
  Lib IS8000SDK.DLL (IS8000 API 本体)
  Templates 新規プロジェクト作成時のVisual Studio用テンプレート
IS8000Control IS8000 制御API
  Help API 関数の機能説明
  Sample 外部アプリケーションから測定器を接続してDAQ をコントロールするサンプルコード
  Protos IS8000 ソフトウェアを制御するためのproto ファイル

 

システム要件

ユーザーライブラリを開発するために必要なシステム要件は、以下のとおりです。

要件 内容
開発環境 Visual Studio 2017以降
開発言語 C#
.NET Framework 4.6以降
対応OS Windows 10 build 1902以降
アセンブリ 64bitのDLLとして同梱

お客様が開発したユーザーライブラリの動作環境は、基本的にIS8000 ソフトウェアの動作環境に準じます。
なお、お客様が接続する機器またはソフトウェアによっては、さらに性能が必要になる場合があります。

 

サンプルライブラリについて

IS8000SDK>Sampleフォルダにはユーザーライブラリのサンプルが付属しています。
サンプルライブラリを使用するには各フォルダーをフォルダーごと C:\ユーザー\(ユーザー名)\AppData\Roaming\YOKOGAWA\IS8000\Lib\ へコピーしてください。

  • IS8000SDK\Sample\DL850DAQService\Lib\DL850DAQServiceSample

DL850EおよびDL850EV への接続と下記電圧モジュールのDAQが可能となります。(最大16チャネル)
サンプルですので動作を保証するものではありません。

型名 名称
701250 高速10MS/s 12 ビット 絶縁モジュール
720250 高速10MS/s 12 ビット 絶縁モジュール
701251 高速1MS/s 16 ビット 絶縁モジュール
701255 高速10MS/s 12 ビット 非絶縁モジュール
701267 高圧100kS/s 16 ビット 絶縁モジュール(RMS 付)
720210 高速100MS/s 12 ビット 絶縁モジュール
720211 高速100MS/s 12 ビット 絶縁モジュール
720268 高圧1MS/s 16 ビット 絶縁モジュール(AAF、RMS 付)
720254 4CH 1MS/s 16 ビット絶縁モジュール
  • IS8000SDK\Sample\DL850DAQService\Lib\DSoundWaveformFileService

wav形式の音声データファイルの読み込みと波形表示が可能となります。

 

日付 バージョン 内容
2024年9月26日 24.3.1.0 IS8000制御API追加(Windowサイズ変更機能)、バグ修正。
2024年4月11日 24.1.2.0 APIを拡張し、記録チャネルや保存フォルダ、DAQ設定の設定が可能になりました。
2023年9月15日 23.3.1.0 外部APIのRPCポートの初期番号を設定ファイル(ApiSetting.xml)にて変更できるようになりました。
2023年8月10日 23.2.1.0 SDKプロジェクトテンプレートを更新
(DataAcquisitionServiceTemplate.zip)
2022年12月28日 22.6.1.0 IS8000SDK.DLL機能追加
(ユーザーライブラリを経由した、IS8000未対応の波形ファイルの読み込みを実現)
2022年10月31日 22.5.1.0 IS8000制御API追加
(オンライン波形からのデータ取得機能)
2022年8月31日 22.4.1.0 IS8000制御API追加
(オフライン波形からのデータ取得機能)
2022年6月28日 22.3.1.0 IS8000制御API追加
2022年5月16日 22.2.2.0 リリース

 

使い方

    概要:

    DL950は、高速データロガー「スコープコーダ」シリーズの最新モデルです。
    8つのスロットをもつモジュラー型データロガーで、20種類以上のさまざまなモジュールを組み合わせて電気信号だけでなく、温度、振動、加速度、ひずみなどの物理現象やCAN/CAN FDなどの車載シリアルバスデータも多チャネルで同時に捉え、解析することができます。

    この動画では、DL950が持つ複数の保存ストレージの特長とデータ収録のための設定方法についてご紹介いたします。

    【目次】
    0:00 この動画の概要
    0:19 特長的な機能
    1:05 設定で考慮すべき4つのポイント
    2:00 4つのデータ記録方法と特長
    4:39 便利な機能

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