279301 6ダイヤル可変抵抗器

279301は、高精度で安定な直流抵抗をダイヤルの設定により得られる可変抵抗器です。抵抗値の範囲が異なる279303(0~111MΩ)があります。どちらのタイプもラックマウントが可能です。

特長

  • 高い再現性による安定した抵抗値
  • 抵抗温度計の校正に最適
  • ラックマウントが可能

仕様

抵抗値範囲 0.100~1111.210Ω(最小抵抗値は0.100Ω)
測定ダイヤル 0.001Ω×10+0.01Ω×10+0.1Ω×11+1Ω×10+10Ω×10+100Ω×10
分解能 0.001Ω
確度 ±(0.01%+2mΩ)
(ただし23±2℃、湿度45~75%、印加電力0.1Wのとき)

一般仕様

外形寸法 497(W)× 116(H)× 140(D)mm 突起物を除く
質量 約4.8kg

希望小売価格(税別)

279301:¥587,000

各部の名称と機能

正面パネル

[1]抵抗端子 設定ダイヤルで設定した抵抗値が端子間にあらわれます。 ※上図は 279301 です。
279303はパネル表示および端子寸法が若干異なるほかは279301と同じです。
[2]設定ダイヤル 希望の抵抗値を設定するダイヤルです。
[3]アース端子 接地端子で表面パネルに直接接続されています。
[4]外ケース  
[5]さげ手  

 

使い方と使用上の注意

  1. 各ダイヤルの指示値の和がそのまま端子からの抵抗値になります。たとえば279301で123.456Ωを得るには、図1のように各ダイヤルをそれぞれ1、2、3、4、5、6に設定します。
  2. 各ダイヤルにはそれぞれ最大許容電流があります。この許容電流を超えますと、抵抗値が確度内に入らなくなるばかりでなく、劣化、損傷の原因になりますので、最大許容電流は厳守してください。
    同時に2つ以上のダイヤルを使用する場合は、抵抗値の高い方の最大許容電流値が設定ダイヤルの許容電流になります。
  3. 2つの測定端子のうち、アース端子に近い方が低抵抗(L)端子です。本器を不平衡回路に使用する場合には、この端子は低圧側または接地側に接続してください。

    図(表)2 最大許容電流・電圧

    形 名 抵抗値 最大許容電流・電圧
    279301 0.1 Ω ステップ 1.5 A
    1 Ω ステップ 500 mA
    10 Ω ステップ 150 mA
    100 Ω ステップ 50 mA

     

  4. ダイヤルスイッチには接触抵抗が小さくしかも接触抵抗の変動が少ないスイッチを使用しておりますので再現性に優れ、常に安定な抵抗値が得られますが、長い間使用しなかった場合にはダイヤルを数回まわしてからお使いください。
  5. 使用中、誤って過負荷状態にしたり、大きな衝撃が加わり抵抗値が疑わしい場合には、校正された測定器で確認してください。当社の精密級ダブルブリッジ275200*、精密級ホイートストンブリッジ276800*が便利です。
  6. 保管場所は、直射日光のあたらない湿気の少ないところにしてください。
  7. 279301はラックマウントできます。ラックマウントの際は、図3に示す各寸法をご参照ください。外側の金属ケースははずしますので、抵抗素子、スイッチなどをいためないように簡単なカバーをかけてください。

*受注停止製品

ラック取り付け寸法図

 

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