WTViewerEは、電力計WTシリーズ(WT5000/ WT3000E/ WT3000/ WT1800E/ WT1800/ WT300E/ WT300/ WT500)をシームレスでイーサネット/USB/GPIB/RS232Cで接続して、PC上でWTシリーズ本体の設定/制御、測定データのモニタ/収集/解析/保存が容易に行えるアプリケーションソフトウェアです。
長期間にわたる製品の性能評価試験では、データロギングによる数値記録だけでは変化の様子が分かりづらく、効率的に必要なデータを探すことが困難です。
WTViewerEでは、測定期間の全てに渡り電力パラメータの数値、トレンドに加え電圧、電流の波形データを同時に取得し、その中から必要箇所を特定して数値と波形の状態を視覚的に確認するための便利な機能を用意しました。
また、WT5000を用いた波形データのストリーミング機能や、複数台の電力計を使用した同期測定にも対応しています。
WTシリーズ電力計 |
WTViewerE |
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WT5000 |
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WT3000E/ WT3000 WT1800E/ WT1800 WT500 WT300E/ WT300
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イーサネット、 USB、 GPIB、 RS232C |
主な機能
測定条件設定画面
測定画面
解析画面
測定項目 | 通常測定、高調波測定、積算 |
ファイル種類 | 数値ファイル、波形ファイル、トレンドファイル、設定ファイル CSV形式:数値、波形 バイナリ形式(解析画面に読み込み可能):数値、波形、トレンド |
表示画面 | 数値表示、高調波数値リスト*1、波形表示*2、トレンド表示、高調波バーグラフ表示*1、基本波ベクトル表示*1*3、解析グラフ *1 WT本体に高調波測定オプションが必要 *2 WT300、WT300Eでは本体に高調波オプションが必要 *3 WT300、WT300Eではベクトル画面は表示不可 |
データ収集周期 | 最速50ms データの収集周期は、本体のデータ更新周期(50ms~20s)から選択、もしくは、さらに20s以上に設定したい場合には、任意設定が可能です。 PCのパフォーマンス、使用している通信インタフェースの種類、およびWT本体から本ソフトウェアに取り込むデータの個数により変わります。 データ更新レートが500msec以下の場合、電圧、電流波形データは定期的に抜けが発生します。 |
PC本体
CPU
Intel Core i5-2430M と同等かそれ以上
メモリー
4GB 以上推奨
ストレージ*
空き容量1TB 以上
* ストレージの容量について
本ソフトウェアでは、表示されるすべての測定データを保存するため、データサイズに影響のある設定項目の 組み合わせにより、1TB 以上となる場合があります。
参考: 測定データサイズ
測定時間 | 通常測定データ | データストリーミング波形データ |
10分 | 約15MB | 約5GB |
1時間 | 約88MB | 約288GB |
1日 | 約2.1GB | 約7TB |
1ヵ月 | 約63GB | --- |
測定条件: | 通常測定データ | データストリーミング波形データ |
• 形名 | WT1806/G6/DT/MTR | WT5000/DS |
• 接続台数 | 1台 | 1台 |
• 更新周期 | 1秒 | 1秒 |
• 波形表示ファンクション数 | 2つ | 2つ |
• 数値リスト表示ファンクション数 | 3つ | 3つ |
• バー表示ファンクション数 | 1つ | 1つ |
• データストリーミング波形 | なし | あり サンプルレート:1MS/s |
ファイルサイズが大きくなるのに伴い測定データの解析処理が極端に重くなる場合があります。
このような時はストレージを変更することにより、改善する場合があります。
(遅い)HDD < SSD < M.2.SSD(速い)
OS
日本語版のWindows 8.1、およびWindows 10
通信ボード
GP-IB
NI(ナショナルインスツルメンツ)社製の次のボード
OS | ||
Windows 8.1 | Windows 10 | |
ドライバNI-488.2のバージョン | ||
PCI-GPIB | 3.1.0以降 | 15.5.0以降 |
PCI-GPIB+ | ||
PCIe-GPIB | ||
PCIe-GPIB+ | ||
GPIB-USB-HS | ||
GPIB-USB-HS+ | 14.0以降 |
RS-232
PCのCOMポートが空いていること
イーサネット(Ethernet)
10BASE-T、100BASE-TX、または1000BASE-T対応のイーサネットポート
USB
USB Rev. 1.1 以降のUSBポート
ディスプレイ、プリンタ、マウス
画像解像度
1366 × 768 ドット以上
対応OS
上記のOSに対応したもの
WT本体
プレシジョンパワーアナライザ WT5000(ファームウェアバージョン3.01 以上)
プレシジョンパワーアナライザ WT3001E/ WT3002E/ WT3003E/ WT3004E
プレシジョンパワーアナライザ WT3000(760301/ 760302/ 760303/ 760304)
(ファームウェアバージョン 6.11 以上で、アドバンスモードのとき)
プレシジョンパワーアナライザ WT1801E/ WT1802E/ WT1803E/ WT1804E/ WT1805E/ WT1806E
プレシジョンパワーアナライザ WT1800(WT1800/ WT1802/ WT1803/ WT1804/ WT1805/ WT1806)
(ファームウェアバージョン 2.31 以上)
パワーアナライザ WT500(760201/ 760202/ 760203)
(ファームウェアバージョン 1.21 以上)
ディジタルパワーメーター WT310E/ WT310EH/ WT332E/ WT333E
ディジタルパワーメーター WT310/ WT310HC/ WT332/ WT333
WT5000 のデータストリーミング(/DS) について
使用条件
データストリーミング波形取得時のサンプルレートと取得できる波形の数の上限
波形の数の上限 | ||
サンプルレート[S/s] | USB3 | ギガビット |
10 k | 22 | 22 |
20 k | 22 | 22 |
50 k | 22 | 22 |
100 k | 22 | 22 |
200 k | 22 | 22 |
500 k | 14 | 6 |
1 M | 6 | 4 |
2 M | 2 | 2 |
本ソフトウェアは観測時間の全てに渡り数値データ、高調波の各次数成分のバーグラフ、ベクトル表示、測定データのトレンドグラフ、あるいは電圧/電流の波形を表示できます。
数値データや波形データはバイナリ形式、またはCSV形式にて保存可能です。
バイナリ形式で保存されたデータはオフラインの解析画面に読み込んで、詳細に解析可能です。
測定画面(オンライン)
測定のコントロール、測定値のモニタ/収集を行うモードです。
電圧、電流波形、トレンド表示画面の時間軸はオートスケールにより常に全観測期間をP-P圧縮して表示します。
解析画面(オフライン)
測定画面で収集したデータの解析を行います。
保存済のデータファイルを読み込むことも可能です。
ズーム機能を使用して、トレンドや波形を移動/拡大し、詳細確認が可能。
トレンド表示上のカーソルで指定したポイントの数値/高調波/波形等をすばやく表示します。
多彩なレイアウト
各解析ウィンドウの配置や大きさ、さらに波形やトレンドは多彩な分割表示に対応しており、ユーザーの好みの解析画面を作成することが可能です。
波形(最大12個)、トレンド(最大8個)、ベクトル(最大8個)、高調波バーグラフ(最大6個)を選択して表示可
※画面レイアウトは保存/読み出しが可能
最高2MS/sの波形捕捉 & 波形と電力パラメータの同期測定
WTViewerE とWT5000 /DSオプション(データストリーミング)を利用すると、高速サンプリング(最高2MS/s)の波形データの取得や、波形と電力パラメータの同期測定を簡単に行えます。また、取得したデータの保存や、CSVファイルへの出力が可能です。
左図は、データストリーミングで取得した波形(1秒分)と、波形の細部(100倍に拡大)を表しています。
※ データストリーミングとは…
WT5000で測定した波形データ(電力演算の元になる電圧/電流やモータの回転速度/トルク)を、最高2MS/sの高速サンプリング、かつ、デッドタイムなく連続でPCにストリーミング(転送)する機能です。WT5000とPCだけで、高速サンプリング波形のモニターや、長時間の波形データ保存ができます。
また、ストリーミングした波形は電力パラメータと同期していますので、双方を解析することで、波形上のノイズや制御状態の変化が電力値や各パラメータにどのように影響するかなど、より詳細な解析が可能になります。
複数台のWTシリーズ電力計の同時接続
本ソフトウェアによりWTシリーズ本体を4台まで同時接続、制御可能です。
設定画面では4台までの各ユニットの設定情報を一画面にリスト表示できるので結線方式、電圧/電流レンジ、更新周期、同期ソース、表示形式など測定条件の確認や変更を効率的に行えます。
複数台の測定データのユーザ定義演算機能
WTViewerEは最大4台の同時データ収集をコントロールしますが、さらに、WTシリーズ本体のユーザ定義ファンクションの機能を拡張し、本ソフトウェアの内部で複数台の電力計の測定値を組み合せた演算式により、効率測定などの数値データを求めることが可能です。 演算式は最大20個設定可能です。
自動検索による簡単接続
ソフトウェアが接続されているWT本体を自動検索するため、簡単に通信設定を行うことが可能です。
マルチ言語対応、言語の選択設定
以下の10か国語の中から選択することが可能です。左下の“?”マークのHELPメニューを右クリックすると、選択メニューが開きますので、“言語変更”を選択し、言語を選択します。
英語、日本語、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、
ハンガリー語、韓国語、ロシア語、スペイン語、イタリア語
記載内容は2022年10月1日現在のものです。また、お断りなく変更することがありますのでご了承ください。
価格には別途消費税が加算されます。