材料加工やマーキングなどには数Wクラスの高出力のガスレーザーやファイバーレーザーなどが使われます。これらの高出力レーザーは発熱の影響を軽減するためにパルス光で使用されます。高出力になるほどパルス幅は細くなり、繰り返し周波数も低くなる傾向にあります。
(例:パルス幅:数10ns、繰り返し周波数:数10Hz)
対象モデルでパルス光を測定する方法には、ピークホールドモード、外部トリガモード、通常モード(時間平均スペクトル測定)の3つがあります。
光パルスの繰り返し周期内のピーク値を捉えます。測定可能なパルス幅は100μs以上です。
光パルスに同期したトリガ信号をOSAに供給することで、光パルスのピーク値を捉えます。測定可能なパルス幅は50μs以上です。
パルス光の平均パワーが光スペクトルのパワーとして測定されます。パルス光が矩形波の場合、測定される平均光パワーは(光パルスのピークパワー[mW]) × (パルス光のデューティ比)になります。パルス光のデューティ比が小さいほど測定パワーが低くなりますが、細いパルス幅でも測定ができます。平均パワーが高い場合は、他の方法より高速に測定できるメリットがあります。
ただし、通常モードで平均パワーを正しく測定するためには、繰り返し周波数がある程度高い必要があります。繰り返し周波数が低い場合は、高い感度設定の選択や平均化回数を増やすことにより、測定できる場合があります。
850nm帯パルス光の測定例
(パルス幅:約1μs、繰返し周波数:約1kHz、デューティー比:0.1%)
光通信の波長に最適化された高性能モデル
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
*モデルにより異なります。
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
5μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
次世代光ネットワークの研究開発に対応する最高性能モデル
YOKOGAWAの光スペクトラムアナライザは、高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザです。
可視から中赤外(350nm~5500nm)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバー通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズにお応えします。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。