2026年8月19日
横河計測株式会社
AC/DCスプリットコア電流センサー「CT500SA」、「CT200SA」を開発・発売
~xEV完成車の試験など、狭所での広帯域高精度電流測定に貢献~
横河計測株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:藤田 陽子)は、AC/DCスプリットコア電流センサーの新製品として「CT500SA」と「CT200SA」の2機種を開発し、2026年9月9日に発売しますのでお知らせします。
横河計測のスプリットコア電流センサーシリーズは、エネルギー効率の重要性が高まる電気自動車(xEV)や再生可能エネルギーなどの分野で、大電流を正確かつ効率的に測定できる計測器として活用されています。「CT500SA」と「CT200SA」は、従来機種の特長を継承しながらメインユニットを手のひら大のコンパクトなサイズとし、xEVの車載試験など測定スペースに制約のある環境でも、500 アンペア(A)および200 Aの大電流の高精度測定を実現します。
AC/DCスプリットコア電流センサー「CT500SA」、「CT200SA」
開発の背景
xEVをはじめ、インバータやモーターなどを対象に大電流測定のニーズが高まっています。高精度測定に適した貫通型CT※1は設置時にケーブルの切断や取り外しが必要ですが、AC/DCスプリットコア電流センサーはコア部分を開閉してケーブルに取り付けられる開口型CTのため、テスト時の工数やコスト削減に寄与します。一方で、開口型CTは貫通型CTに比べて測定精度が劣る傾向があります。また、xEV市場では、製品化・量産化に伴い完成車での試験が増えていますが、部品周辺のスペースが限られるなかで測定方法が課題の一つとなっています。これらの課題に対応し、開口型CTでありながら貫通型CTに近い高精度、広帯域、耐ノイズ性を備え、狭所測定にも適した「CT500SA」、「CT200SA」を開発しました。
主な特長
1. 狭所測定に適したコンパクトな設計
センサー部分(メインユニット)のサイズは手のひら大(幅110mm×高さ62mm×奥行き25mm)で、スペースに制約のある試験環境に最適です。メインユニットのロックボタンは親指一つで操作でき、狭所での着脱も片手で行えます。メインユニットには取り付け用のネジ穴(M4ネジ)や結束バンド用の取り付け穴があり、自動車の揺れなどによる測定ポイントのズレを防ぎ、測定精度を向上します。
2. 高確度、広帯域、耐ノイズ性
開口型CTは貫通型CTと比較すると精度が劣る傾向がありましたが、「CT500SA」、「CT200SA」は従来機種「CT1000S」で培った高精度、広帯域、耐ノイズ性を引き継ぎ、貫通型CTに近い確度を実現しました。 また、インバータなど高周波、耐ノイズ性が求められる測定にも対応しており、波形測定器と組み合わせた広帯域測定が可能です。
<高精度測定を実現する仕様>
• 振幅確度 (50/60Hz):±(0.09% of reading + 0.01% of full scale)※2
• 帯域 (-3dB):CT500SA:500kHz, CT200SA:1MHz
• 位相確度(0.1Hz ≦ f ≦ 1kHz):±0.1°
3. 多彩な測定を実現
一般的には波形解析と電力解析で異なる電流センサーを使用しますが、本製品は波形測定器と電力測定器の両機種に対応し、波形と電力を同時に測定できます。センサー交換が不要になるため時間と労力、コストを削減できるほか、測定後のデータ処理時間の短縮や、測定結果の信頼性向上に寄与します。
また、AIデータセンターの普及に伴い、電力系統における各種電力変換機器や空調機器の開発が増加しています。これらの機器でもケーブルを切断することなく500A、200Aクラスの電流を測定するニーズが増えており、「CT500SA」、「CT200SA」が作業効率向上に貢献します。
※1 貫通型CT:CT(Current Transformer)は、電流を測定するセンサー。貫通型CTはコア部分を開口しない形状のため、ケーブルの切断や取り外しが必要になる。
※2 メインユニット、サブユニット、IV ユニットの温度が23 ℃± 5 ℃の場合
主な市場
• EV/xEV
• 再生可能エネルギー(PV等)
• 空調機器
• AIデータセンター
用途
• xEV完成車の試験など、スペースが限られた環境での電流測定
• 高調波成分を含むパルス幅変調(PWM)制御出力の広帯域測定を伴う、インバータ効率の解析
• 太陽光発電システムの出力電流測定および性能評価
• 空調システムの電流監視、性能評価
以上
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