プレシジョンパワーアナライザ WT1500

気候変動や資源枯渇といった地球規模の課題を背景に、脱炭素社会の実現は世界的な重要課題となっています。その達成には、従来の化石燃料中心のエネルギー利用からの転換が不可欠であり、EV(電気自動車)の普及、再生可能エネルギーの導入拡大、より一層のエネルギー利用効率化が求められています。こうした流れの中で、電力を正確に測ることは、効率改善と技術革新を支える基盤となります。YOKOGAWA は、高精度な電力測定器の提供を通じて電気エネルギーの効率的な利用に関する技術革新を支援してまいりました。

WT1500 プレシジョンパワーアナライザは、脱炭素社会の実現に向けた産業の評価試験を支える次世代モデルです。YOKOGAWA が長年培った高精度電力計測技術を活かして計測システム用途にデザインされています。高度化・多様化する電力評価試験への組み込みに柔軟に対応し、エンジニアの皆さまの脱炭素社会実現に向けたチャレンジを支援いたします。

高性能

WT1500は、電力基本確度±0.038%(DC、50/60 Hz)、低力率時の確度±0.07% of S(50/60 Hz)を実現し、WTシリーズで最高水準の性能を備えています。入力エレメントは、高電圧(HV)と広帯域(WB)の2種類を準備します。HVエレメントは最大2000 V DCの直接入力測定と300 kHzまでの測定に対応し、高電圧PCSやESS用途に最適です。WBエレメントは最大1000 V、2 MHz帯域に対応し、最新のxEVモーターで発生する複雑な高周波波形の測定に不可欠です。両入力は共通のセンサー入力を備え、1台の中で混在させることができます。

 

システム統合と省スペース設計

WT1500は、高さ2U(約88 mm)のコンパクト設計でありながら、4系統の電力測定と4系統のモーター評価に対応します。エンコーダおよびレゾルバ信号入力、IEEE 1588による時刻同期、CAN/CAN-FDバスへのデータ出力、UDP通信による低遅延データ伝送にも対応します。PC、外部モニター、タブレットからのリモート制御に対応する各種インタフェースを搭載し、前面には小型の操作パネルを備えているため、接続設定を容易に行えるほか、単体計測器としても使用できます。WT1500の高い省スペース性により、評価システムラックへの組み込みが容易になります。

 

拡張性の高い測定

4チャネルを超える測定が必要な場合には、最大5台のWT1500を同期させることで、20チャネルの電力測定が可能です。1台がメインコントローラとして動作し、サブユニットの設定を制御するとともに、データ収集を統合します。複数台同期機能は近日中に提供開始予定です。

 

電流センサー入力に特化し、省スペースで4 電力&4モーター評価を実現

電流センサー入力に特化し、省スペースで4 電力&4モーター評価を実現

 

最高クラスの DC 電力確度・高電圧測定

最高クラスの DC 電力確度・高電圧測定

 

新型コネクタで多様な電流センサーと簡単に接続

新型コネクタで多様な電流センサーと簡単に接続

 

スタンドアロンにも、多チャネルシステムにも対応

スタンドアロンにも、多チャネルシステムにも対応

*1: モーター評価には/EM1、/RM1、/EM2、/RM2、/EM1RM1のうちいずれかのオプションが必要です。モーターの数と回転信号の種類(エンコーダまたはレゾルバ)を選択できます。
*2: WT1500の確度。これに電流センサーの確度が加算されます。
*3: 電流測定には電流センサーが必要です。
*4: 変換アダプタ761966と従来のケーブル761954/761955/761956を組み合わせての接続も可能です。
*5: /SY1オプションが必要です。/SY1オプションは近日対応予定です。近日発売予定のオプション追加ライセンスを用いると、購入済みの本体に/SY1オプションを追加できます。

 

フロントパネル/リアパネル(EIAラックマウント -RE)

フロントパネル/リアパネル(EIAラックマウント -RE)

 

PCS/ESS(パワーコンディショナ/ 電力貯蔵システム)の評価

PCS/ESS(パワーコンディショナ/ 電力貯蔵システム)の評価

背景/課題

太陽光・風力で発電されたエネルギーは、PCS(パワーコンディショナ)で直流から交流(50/60 Hz)に電力変換されます。変換時の損失を最小限にするため、高精度な測定で電力損失を把握することが重要です。また、設備の構築コストや送電ロスを削減するために高圧化しており、1500 Vを超える測定が必要になることがあります。さらに、発電量を最大化するために、マルチストリング型PCS0の開発が進んでおり、評価試験では、より多くのポイントの測定が必要です。

WT1500のソリューション

  • 電力確度±0.038%(DC、50/60 Hz)*2
  • DC 2000 Vの高電圧を直接測定が可能*3
  • 1台で4電力測定。最大5台の複数台同期で20電力同時測定に対応し、メインユニット経由での機器制御&データ取得が可能*4
*1: 通信コマンド、Webサーバー機能、WTViewerEfree(フリーソフトウェア)を使用できます。
*2: WT1500の確度。これに電流センサーの確度が加算されます。
*3: 1000 Vを超える測定には、HVエレメント、高電圧用安全端子アダプタ758932、および対応するケーブルをご使用ください。
*4: /SY1オプション(近日対応予定)、光トランシーバモジュール720941、および光ファイバーコード720942が必要です。
*5: WBエレメントが必要です。
*6: モーター評価には/EM1、/RM1、/EM2、/RM2、/EM1RM1のうちいずれかのオプションが必要です。モーターの数と回転信号の種類(エンコーダまたはレゾルバ)を選択できます。
*7: /CN1オプションが必要です。通常測定データ/高調波測定データを、データ更新レート間隔で出力できます。

EVパワートレインの効率評価

EVパワートレインの効率評価

背景/課題

EVのパワートレインは、インバータとモーターの構成が一般的ですが、軽量化や部品点数削減などを目的にそれらを一体化したe-Axleの開発が進んでおり、直流電力とメカニカルパワーで電力効率の評価を行うことが増えています。一方、モーター駆動効率や走行の安全性・信頼性を向上させる方法として、デュアルインバータ方式の研究開発も進んでおり、2台のインバータ制御を同時に評価するため、複数箇所同時に電力測定する必要があります。こうした評価システムのコスト最適化のため、高精度・広帯域に測定できるだけでなく、必要な測定数を適切に選択する必要があります。
測定データの収集においては、電力測定データやECUデータの管理の簡便化や、測定データをシステム制御に用いるため、継続的に最新の測定データを取得することが望まれるケースがあります。

WT1500のソリューション

  • 電力確度±0.038%(DC、50/60 Hz)、2 MHz広帯域測定*5
  • 最適なチャネル数を選択可能
    1台で最大4電力& 4モーター同時解析*6、複数台同期でチャネル数拡張
    (メインユニット経由でサブユニットの制御&データ取得が可能)*4
  • エンコーダとレゾルバの両方の回転センサーに対応*6
  • 測定データをCAN/CAN FDバスに出力可能*7
  • UDPプロトコルでネットワーク上のデバイスへ継続的に最新の数値データを出力可能
*1: 通信コマンド、Webサーバー機能、WTViewerEfree(フリーソフトウェア)を使用できます。
*2: WT1500の確度。これに電流センサーの確度が加算されます。
*3: 1000 Vを超える測定には、HVエレメント、高電圧用安全端子アダプタ758932、および対応するケーブルをご使用ください。
*4: /SY1オプション(近日対応予定)、光トランシーバモジュール720941、および光ファイバーコード720942が必要です。
*5: WBエレメントが必要です。
*6: モーター評価には/EM1、/RM1、/EM2、/RM2、/EM1RM1のうちいずれかのオプションが必要です。モーターの数と回転信号の種類(エンコーダまたはレゾルバ)を選択できます。
*7: /CN1オプションが必要です。通常測定データ/高調波測定データを、データ更新レート間隔で出力できます。

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