プレシジョンパワーアナライザ「WT1500」を開発・発売

2026年7月22日

横河計測株式会社

横河計測 「プレシジョンパワーアナライザ WT1500」を開発・発売

~高電圧xEVおよび再生可能エネルギー分野で高まる電力測定ニーズに対応~

 

横河計測株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:藤田 陽子)は、高精度電力計「WTシリーズ」の新製品である 「プレシジョンパワーアナライザ WT1500」 を開発し、2026年8月19日に発売しますのでお知らせします。WTシリーズは、電気自動車(xEV)用パワートレインや再生可能エネルギー関連機器の開発・性能評価に欠かせない計測器として活用されています。新たなラインアップであるWT1500は、シリーズ初の入力電圧2000 V DCと業界最高水準の測定確度に加え、試験環境で使いやすい省スペース設計、レゾルバ信号※1入力対応、複数台同期機能※2などを備え、高電圧化・多機能化が進む市場の測定ニーズに応えます。

プレシジョンパワーアナライザ WT1500

「プレシジョンパワーアナライザ WT1500」

開発の背景
xEV技術の進展や再生可能エネルギー市場の成長を背景に、システムの高機能化・高電圧化が進み、高電圧機器を中心とした評価・試験・生産システムの電力計測ニーズが高まっています。しかし、既存のパワーアナライザでは、1500 Vを超えるような電圧を測定する場合には専用の高電圧分圧器が必要で、測定確度への影響や、配線・機器設置が複雑になることが課題でした。また、xEVのモーター効率の評価測定においても、別々に測定した電力信号とレゾルバ信号をPC上で同期させる必要があるほか、計測器が従来のラックマウント環境やデスク上の試験環境に収めづらいことなどから、作業が煩雑になっていました。
横河計測はこうした課題に対応するため、2000 Vまでのシステムにおいて高電圧分圧器を不要とし、高電圧測定に必要な機能と性能を備えながら操作性を大きく向上させたWT1500を開発しました。

主な特長
1. 高電圧・高精度の測定を実現する高い性能
WTシリーズ最高水準の測定性能を備え、幅広い条件下で高い測定精度を維持します。また、用途に応じて使い分けられる2種類の入力エレメントにより、エネルギー貯蔵システム(ESS)や電力変換システム(PCS)などの高電圧システムの評価や、最新のxEVモーターの測定にも1台で対応します。

<基本仕様>
•    電力基本確度±0.038%(DC、50/60 Hz)、低力率時の確度±0.07% of S ※3(50/60 Hz)
•    高電圧(HV)エレメント:最大2000 V DCの直接入力測定と300 kHzまでの測定に対応し、高電圧PCSやESS用途に最適
•    広帯域(WB)エレメント:最大1000 V、2 MHz帯域に対応し、最新のxEVモーターで発生する複雑な高周波波形の測定に不可欠
•    両入力は共通のセンサー入力を備え、1台の中で混在させることが可能
 

2. 効率的な測定を支える多機能・省スペース設計
試験設備に導入しやすいコンパクトサイズでありながら、多彩な通信機能・リモート制御機能を備え、さまざまな試験・評価システムと柔軟に連携可能です。評価システムへの組み込みから単体での測定用途まで幅広く対応します。


<充実した機能>
•    4系統の電力測定と4系統のモーター評価に対応
•    エンコーダおよびレゾルバ信号入力、IEEE 1588による時刻同期、CAN/CAN FDバスへのデータ出力、UDP通信による低遅延データ伝送にも対応
•    PC、外部モニター、タブレットからのリモート制御に対応する各種インタフェースを搭載し、単体計測器としても使用可能。前面には小型の操作パネルを備えているため、接続設定が容易
•    高さ2U(幅19インチ/約88 mm)の省スペース設計で、評価システムラックへの組み込みが容易
 

3. 大規模な多チャネル測定にも対応する拡張性
1台で4チャネルを測定でき、最大5台の同期機能により20チャネルまで拡張可能です。1台がメインコントローラとして動作し、サブユニットの設定制御やデータ収集を統合するため、高精度かつ効率的な測定・評価を支援します。
また、電圧端子に加えて独自の電流入力端子を備え、電流センサーへの電源供給にも対応するため、モーター評価から大電流測定まで多様な試験ニーズに対応します。アクセサリとして提供される新しい電流アダプタ群と組み合わせることで、 CTシリーズ貫通型(D-sub端子、60 A~2000 A、AC/DC)、CT1000Sクランプ型(BNC、1000 A、AC/DC)、AC専用電流クランププローブ(BNC、50 Aおよび200 Aクラス)など、幅広いセンサーに対応できます。※4
 

※1 レゾルバ信号:モーターの回転角度を電気信号として出力する位置検出信号
※2 複数台(最大5台)同期機能:オプション機能として、2026年内に発売予定
※3 皮相電力
※4 電流アダプタ群は8月19日および2026年内に順次発売予定
 

主な市場
•    EV/xEV、自動車
•    電力
•    再生可能エネルギー(PCS/ESS)
 

用途
•    PCを用いてシステム設定とデータ収集を管理し、単相入力と三相入力を同時に扱う4チャネル電力測定
•    2台または1台のWT1500による、2系統インバータ・モーターおよびe-Axleシステムの測定
•    エネルギー貯蔵システムおよび電力変換システムにおける複数台同時測定および高電圧測定
 

関連情報
https://tmi.yokogawa.com/jp/solutions/products/power-analyzers/wt1500-precision-power-analyzer/

以上

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