電圧・電流測定器の校正はもちろん、熱電対および測温抵抗体(RTD)を用いて測定する温度計・温度調節計を校正できます。桁ごとに用意された設定ダイヤルにより、直観的に出力値を変更できます。
標準型JCSS校正サービスに対応しました。
製品出荷時及び引取校正時にJCSS校正証明書の発行が可能です。
従来機種と比べて、エネルギー、CO2、NOx、SOx を約66%削減 |
機能、桁ごとに分かれた設定ダイヤルやスイッチにより、直観的な操作を実現し、簡単にご使用いただけます。また、数値表示には7セグメントを採用し、視認性を高めています。
熱電対タイプとして一般的なJ、T、E、Kのほか、6種類のタイプを追加しました。
これらの10種類の熱電対タイプはすべてIECで規定されています。
測温抵抗体として広く使われるPt100に対応します。出力値として温度値はもちろん、抵抗値設定も可能なので、温度値・抵抗値のどちらでも校正できます。
熱電対タイプ | 発生範囲 [°C] |
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R | -50 ~ 1768 |
S | -50 ~ 1768 |
B | 0 ~ 1820 |
J | -210 ~ 1200 |
T | -270 ~ 400 |
E | -270 ~ 1000 |
K | -270 ~ 1300 |
N | -270 ~ 1300 |
C | 0 ~ 2315 |
A | 0 ~ 2500 |
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従来モデルの2553向けに作成した通信プログラムが使用可能です。 2553互換モードに設定することで、通信プログラムを変更せずに製品の入れ替えができます。 複数台の2553を使用しているシステムに2553Aを混在させることも可能です。
2553A | 2553 | ||
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直流電圧 | レンジ | 10mV、100mV、1V、10V、30V | 10mV、100mV、1V、10V |
確度(1Vレンジ) | ±75ppm(1年) | ±300ppm(1年) | |
出力抵抗(100mVレンジ) | 10mΩ以下 | 1.5Ω以下 | |
直流電流 | レンジ | 1mA、10mA、30mA(最大出力30V)、100mA | 1mA、10mA、100mA |
確度(1mAレンジ) | ±120ppm(1年) | ±400ppm(1年) | |
温度 | 熱電対タイプ | R、S、B、J、T、E、K、N、C、A、ユーザー設定 | R、J、T、E、K |
測温抵抗体(RTD) | Pt100、ユーザー設定 | 非対応 | |
抵抗発生 | 400Ωレンジ | 非対応 | |
表示桁数 | 5.5桁 | 4.5桁 | |
ダイヤル数 | 5 | 3 | |
外形寸法 | 約213 (W) x 132 (H) x 300 (D) mm | 約228 (W) x 149 (H) x 365 (D) mm | |
質量 | 約3kg | 約8kg | |
通信インタフェース | USB-TMC、Ethernet、 GP-IB(2553コマンド互換モードあり、 2553との入れ替え・混在可能)※ |
GP-IB(オプション) |
太字は2553からの改善点です。
※ 一部、プログラムの変更が必要になる場合があります。
2553Aの出力端子を基準接点とする「内部RJC」モードを搭載しています。外部の基準接点を使わず熱電対で校正対象に接続できるので、さまざまな測定端子に対応します。外部センサーを使った「外部RJC」モードでは、汎用性の高いセンサー接続端子を搭載したので、お客様でご用意いただいたPt100をご使用いただけます。この他に、補償値を数値入力して設定する「手動RJC」モードもあります。
熱電対および測温抵抗体について、ユーザー定義を用意しています。温度と電圧、または温度と抵抗値の関連パラメータを記述したテキストファイルを2553Aにコピーすることにより、さまざまなタイプの熱電対、RTD出力が簡単にでき、幅広い温度計・ 温度調節計・データロガーの校正が可能になります。テキストファイルはPCのテキストエディタやエクセルなどで簡単に作成できます。PCと2553AをUSBケーブルで接続することで、2553Aの内蔵メモリがマスストレージドライブとしてPC側に認識されるので、ドラッグ&ドロップ操作で簡単にファイルをコピーできます。
±32Vまでの直流電圧アナログメーターおよび±120mAまでの直流電流アナログメーターの校正・検査ができます。クリック感の強い桁ごとのダイヤルにより、校正・検査対象であるアナログメーターの針から目を離すことなく、2553Aの出力値を変更できます。5.5桁の分解能が、より精度の高い校正を実現します。
熱電対や測温抵抗体を用いた温度調節計やデータロガーを、温度値または抵抗値で校正・検査できます。熱電対ではIECで規定されている10種類のタイプに対応します。温度値を設定することで、対応する熱電対起電力を出力し、温度調節計などを校正します。高精度出力により、従来モデル2553では校正がむずかしかった高精度な温度測定器もカバーします。測温抵抗体では一般的に広く使われるPt100に対応します。温度値を設定することで、対応する抵抗値を出力し、校正します。温度値のみならず抵抗値での設定もできるので、抵抗値による校正も可能です。
2553Aは圧力や流量、温度などの変換器・伝送器や、たとえばpH計、ORP計、導電率計、溶存酸素計などの環境機器の変換器の校正にも適しています。高い電圧出力確度によって、より高い測定精度が必要とされる変換器の開発や製品検査においても、2553Aをご活用いただけます。
2553Aの30mAレンジでは、電流の吸い込み(シンク)動作が可能です。たとえば、ディストリビュータからの電流を吸い込むことで、4−20mAの信号を取り扱う2線式伝送器の模擬ができます。
Q 旧モデル2553から削られた機能は何ですか?
Q 2553Aで追加された機能は何ですか?
Q ユーザー定義機能で、温度に対する熱起電力や抵抗はどのように設定しますか?
Q 電流出力値が負の場合はシンクできますか?
Q 抵抗発生機能の用途は何ですか?Pt1000の校正にも使用可能ですか?
Q 2台を接続して200mAを出力することは可能ですか?
Q 華氏表示できるモデルは日本国内で購入可能ですか?
Q RJセンサー257875の仕様を教えてください。
Q 成績表で、温度発生の熱電対レンジがTYPE-Kのみとなっている理由は何ですか?
Q TYPE-K以外の熱電対レンジを記載した成績表の発行は可能ですか?
Q RJセンサーを含めての組み合わせ校正や成績表発行は対応可能ですか?
Q 接続が可能なRJセンサーは何ですか?
Q 外部RJCモードにすると、異常値がしばらく表示されるが問題はありませんか?
Q GP-IBのアドレスはどこで設定しますか?
Q ラックマウント金具は旧モデル2553のものを使えますか?
Q 傾けての設置は可能ですか?
Q 縦置きで使用可能ですか?
Q ユーザー調整機能はありますか?
Q 調整値の保存に電池は必要ですか?
Q JCSS校正に対応していますか?
記載内容は2024年10月1日現在のものです。また、お断りなく変更することがありますのでご了承ください。
価格には別途消費税が加算されます。