従来機種と比べて、エネルギー、CO2、NOx、SOxを、約25%削減 |
モーターのさらなる効率化、小型化、高性能化、高信頼性実現のためのキーとなる制御回路やIPM(Intelligent Power Module)、インバータ周辺のエレクトロニクス開発用途には多チャネル同時測定が必要です。DLM4000の最大8chのアナログ波形測定がこの分野で威力を発揮します。
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(例)
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4ch入力だと…
アナログ入力チャネルの不足により、制御信号全体のタイミングや三相の各相間バランスの異常確認、モータードライバICの各入出力信号同時確認などの際に、システム全体の様子を捉えることができません。
ECU(Electronic Control Unit)、コントローラ入出力信号を同時かつ高速に測定する必要があります。アナログ8chに加え、ロジック測定、UART(RS232)、I2C/ SPI、CAN/ CAN FD/ LINなどのプロトコル解析(通信データのデコード)機能をも兼ね備えたDLM4000により、開発スピードを大幅に向上できます。
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(例)
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4ch+16bit MSOだと…
多数のアナログ入出力信号を扱うECU/ コントローラ/ 各種ドライバICに対し、信号全体を把握できません。 また、バス通信信号やディジタル信号をロジック入力で測定するため、波形品位やノイズマージンを確認できず、安定性や信頼性向上が困難です。
長時間測定において、サンプルレートを高速に保つためにはロングメモリが不可欠です。
〈基本式〉測定時間= メモリ長 ÷ サンプルレート
250Mポイントのメモリ(メモリ拡張オプション/M3)を搭載した場合、シングルモード4ch測定時には、サンプルレート1.25GS/sでも、最大0.2secの波形が捕捉できます。
【250Mポイントでのサンプルレートと測定時間の関係】
サンプルレート |
最大測定時間 |
1.25GS/s |
0.2s |
125MS/s |
2s |
12.5MS/s |
20s |
1.25MS/s |
200s |
125kS/s |
2,000s |
62.5kS/s |
5,000s |
メモリ容量が不十分なオシロスコープにおいては、サンプルレートの低下により、波形を的確に捕捉できない場合があるので注意が必要です。
サンプルレートが低すぎる
サンプルレートが十分に高い
ズーム倍率を個別に設定できるので、時間軸スケールの違う拡大波形を2か所同時に表示することができます。
50秒間測定した波形の細部を、50ミリ秒および500マイクロ秒に拡大して観測
様々な条件にて波形を検索し、拡大して表示します。検索された波形の位置は、マーク(▽)表示されます。
ステート幅条件による検索の例
DLM4000シリーズでは、過去に取り込んだ波形を最大50,000個(/M3オプション搭載時)、アクイジションメモリに保持できます。ヒストリ機能では過去に取り込んだ波形(ヒストリ波形)のうち、指定した1波形を画面に表示したり、全ての波形を一括して表示したりできます。また、ヒストリ波形に対してカーソル測定、演算などができます。ヒストリ機能を使うと、まれに発生する異常信号の解析ができます。
最大50,000個のヒストリ波形の中から、条件に合う波形を検索するために、様々な検索手段が用意されています。
画面内に四角いゾーンを置き、そのゾーンを通るか、通らないかで波形を検索する。
ヒストリ波形をあたかも動画のように自動的に再生、停止、早送り、巻き戻しができます。
お電話によるお問い合わせ
横河計測 カスタマサポートセンター
フリーダイヤル:0120-137-046
受付時間:平日 9:00-12:00、13:00-17:00
組み込みシステムや車載用の各種シリアルバス信号でのトリガ、デコード表示解析が可能です。FlexRay/ CAN/ CAN FD/ LIN/ PSI5/ CXPIを除くシリアルバスについては、ロジック入力も利用可能です。
(一部トリガ機能がサポートされない場合あり)
ビットレートや電圧レベルなどの面倒な初期設定は不要。DLM4000が自動で入力信号を判断しセットアップします。
4系統のバスを同時に解析し、波形と対応させたデコード表示やリスト表示が可能です。速度の異なるバスが混在している場合でも、2画面Zoomで詳細に確認できます。
ズーム機能を使用して、CAN、LIN、SPI、I2Cを同時に観測
4バス同時解析、リスト表示
スイッチング損失、ジュール積分(I2t)、SOA(安全動作領域)解析、EN61000-3-2に基づく電源電流の高調波解析や、有効電力、力率等の電力パラメータ測定機能をオプションで搭載できます。
電圧・電流波形を入力し、スイッチング損失(U(t)×I(t))を演算します。スイッチング損失は、ターンオン/オフの損失計算、導通損失を含めた損失、50Hz/60Hz周期の長周期での損失など、多様な解析手法に対応しています。また、損失を求める積分演算の範囲をスイッチング周期で切り出せるため、より正確な解析が可能です。
パワーデバイスのスイッチング損失測定、SOA解析
最大4組の電圧、電流波形に対して有効電力/ 皮相電力/ 無効電力/ 力率などの電力パラメータを自動測定することができます。二電力計法による三相電力のΣ演算や測定結果の統計処理なども可能です。
三相モーターの有効/ 皮相/ 無効/ Σ電力を測定
オシロスコープでありながら豊富な波形演算機能を用意しています(標準またはオプション機能)。ローパス/ハイパスフィルタ、移動平均、CH間加減乗算、積分、パルスカウント/ ロータリカウント、FFT(パワースペクトラム)などの演算が標準で装備されています。
FFT演算によりノイズの成分を解析する
各種関数式を組み合わせ、自由に演算式を設定し、演算結果の表示が可能です。PWM波形用デューティー演算、F/V変換、ローパス/ ハイパス/ バンドパスフィルタ、移動平均、微分積分、三角関数、指数/対数関数、複数チャネル四則演算、ロジック信号D/A演算等の演算式が使用できます。FFT演算機能も拡張されます。
F/V演算によりエンコーダ出力を速度に変換する
標準で8bitのロジック入力(CH8と切り替えて使用)を搭載。/L16オプションを付加することにより、最大24bitのロジック入力が可能となります。バス表示、ステート表示、DA変換演算(/G2オプション)などの機能も備えています。
アナログ7CH、ロジック24bitを同時に観測
基本的なトリガ機能に加え、複数チャネルの組み合わせによるトリガ、通信プロトコルによるシリアルトリガ、A/Bの2条件による組み合わせトリガ、強制トリガなど豊富かつ柔軟なトリガ機能を備えており、アナログ・ディジタル・シリアル通信信号混在の複雑かつ高速な信号に対しても、狙った条件の波形を確実にとらえることが可能です。
29種類の波形パラメータ測定が可能。測定部分が一目でわかるインジケータ機能も用意しています。
繰り返し測定中には各パラメータの最大/ 最小/ 平均/ 標準偏差などの統計値表示も可能。
さらに、モーターや回転機械などにおける繰り返し信号の解析に最適な「サイクル統計」やヒストリデータに対し波形パラメータ測定する「ヒストリ統計」を用意しています。
波形パラメータの統計処理結果は、トレンド、ヒストグラムで確認できます。
波形パラメータのトレンド表示例
チャネル毎の画面分割表示、2か所ズーム、XY、FFT、ヒストグラムなど様々な表示が可能です。
トリガ条件、ゾーン波形、メジャーパラメータなどを条件に合否(GO/NOGO)を判定します。
NO-GOの場合には、ブザーを鳴らす、その時の波形データを保存する、指定アドレスにメールを送信するなどを同時に行うことができます。
異常が起きたときの波形を保存できるので、後でその時の現象を確認、解析できます。
ファイルリスト表示の際に波形や画面イメージデータのサムネイルが画面上で確認できます。
グラフィカルなオンラインヘルプを内蔵し、「?」キーでいつでも画面上に呼び出せます。
手元にマニュアルがない時でも機能や操作を確認できます。
詳細は、ソフトウェアをご参照ください。
ご使用中のDLM4000シリーズに、お客様ご自身でオプション機能を追加するためのライセンス製品です。
本ライセンスを適用するためには、あらかじめ本体のファームウェアを、Ver.3.03以上(※)にバージョンアップしていただく必要があります。
※ -F9, -X1を適用する場合は、Ver. 3.70以上が必要です。
※ -10, -11を適用する場合は、Ver. 4.70以上が必要です。
※ -F4, -F6, -F7, -F8を適用する場合は、Ver. 5.01以上が必要です。
形名 | 仕様コード | 内容 |
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709820 | -G2 | ユーザー定義演算 |
-G3 | 電源解析機能 | |
-G4 | 電源解析機能(G2含む) | |
-F1 | UARTトリガ&解析 | |
-F2 | I²C+SPIトリガ&解析 | |
-F3 | UART+I²C+SPIトリガ&解析 | |
-F4 | CAN+LINトリガ&解析+CXPI解析 | |
-F5 | FlexRayトリガ&解析 | |
-F6 | CAN+LIN+FlexRayトリガ&解析+CXPI解析 | |
-F7 | CAN+CAN FD+LINトリガ&解析+CXPI解析 | |
-F8 | CAN+CAN FD+LIN+FlexRayトリガ&解析+CXPI解析 | |
-F9 | SENTトリガ&解析 | |
-F10 | PSI5解析 | |
-F11 | SENT+PSI5トリガ&解析 | |
-X1 | F4 → F7またはF6 → F8(CAN FD追加) |