対象モデル*: AQ6380/AQ6374/AQ6375/AQ6376/AQ6377
広い波長帯域の光源を光スペクトラムアナライザ(OSA)で測定したときに、特定の波長帯域に大きなノイズのような波形が現れ、測定を妨げる場合があります。
これはOSA光学部(モノクロメータ)内部の空気に含まれる水蒸気(H2O)または二酸化炭素(CO2)の光吸収によるものです。
水蒸気は1400nmや1900nm、2700nm付近、二酸化炭素は2000 nmや4200 nm付近に強い光吸収があります。
対象モデルには、この問題を対決するためにパージ機構が搭載されています。
背面パネルの給排気口からモノクロメータ内部にドライエアーや窒素などのパージガスを連続的に給排気することにより、OSA内部の水蒸気や二酸化炭素を除去し、正しい光スペクトルの測定を可能にします。
パージガス給排気口
(入力、出力)
パージの主な要件 nチューブ
外径1/4“ クイックコネクタ、ナイロンチューブ n最大定格
圧力(ゲージ圧): 0.01 MPaG (1.5psig) 流量: 12 L/min. (25SCFH) nパージガス
純度99.9999%の超高純度液化窒素を気化させた乾燥窒素の使用を推奨。 |
* 特記なき場合、全バージョン共通。
AQ6375は、AQ6375B以降のバージョンのみ。
パージ前
窒素パージ時(1時間)
パージの置換効率特性
光通信の波長に最適化されたAQ6370Dを高性能化した最新モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
*モデルにより異なります。
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
5μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
次世代光ネットワークの研究開発に対応する最高性能モデル
YOKOGAWAの光スペクトラムアナライザは、高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザです。
可視から中赤外(350nm~5500nm)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバー通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズにお応えします。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。