形名 | DLM2022 | DLM2032 | DLM2052 | DLM2024 | DLM2034 | DLM2054 |
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アナログ入力チャネル数 | 2ch | 4ch* | ||||
ロジック入力機能 | - | 8bits | ||||
最高サンプルレート | 2.5GS/s (インターリーブ時) |
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周波数特性 | 200MHz | 350MHz | 500MHz | 200MHz | 350MHz | 500MHz |
最大レコード長 | 62.5Mポイント (Single測定時、インターリーブ時) |
250Mポイント (Single測定時、メモリオプション:/M3、 インターリーブ時) |
* ロジック入力使用時は3チャネルまでになります。
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8.4型の大型液晶画面を目線の位置に配置しました。
また、縦形フォルムは、狭い実験スペースでは場所をとりません。
見やすさ、使いやすさを追求した、コンパクトな「Myオシロ」です。
コンパクトなボディに大画面
接地面積はA4サイズの約2/3 (奥行き約20cm)
ディジタル制御回路の動作を見るには、4chでは足りません。
DLM2000シリーズは、CH4のアナログ入力をロジック8bitに切替えて、アナログ3ch&ロジック8ビットのMSO(ミックスド・シグナル・オシロスコープ)として機能します。
ロジック入力を使用すれば、アナログ3chとロジック8bitの、最大11個の入力信号を同時に観測することができます。ロジック入力をデータ信号/制御信号の観測やトリガ源として使用するだけでなく、ロジック入力でのI2CバスやSPIバスのシリアルバス解析も可能です。ロジック入力使用時の最高サンプルレートは1.25GS/sになります。
独自に開発した高速データ処理IC ScopeCORE により、11入力の多チャネル信号を同時に測定しても、リアルタイムな表示を実現しています。
長時間測定において、サンプルレートを高速に保つためにはロングメモリが不可欠です。
〈基本関係式〉 測定時間= メモリ長÷ サンプルレート
250Mポイントのメモリ(メモリ拡張オプション/M3)を搭載した場合、シングルモード2ch測定時には、サンプルレート1.25GS/sでも、最大0.2secの波形が捕捉できます。
独自のヒストリ機能見過ごした波形も後で再生。だから、異常波形を見逃さない |
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DLM2000シリーズでは、過去に取り込んだ波形を最大50,000個、アクイジションメモリに保持できます。ヒストリ機能では過去に取り込んだ波形(ヒストリ波形)のうち、指定した1波形を画面に表示したり、全ての波形を一括して表示できます。また、ヒストリ波形に対してカーソル測定、演算などができます。ヒストリ機能を使うと、まれに発生する異常信号の解析ができます。
最大50,000のヒストリ波形の中から、条件に合う波形を検索するために、様々な検索手段が用意されています。
ヒストリ波形をあたかも動画のように自動的に再生、停止、早送り、巻き戻しができます。
DLM2000シリーズは、手軽で簡単に設定できるエッジトリガ、エンハンストトリガ、Bトリガなど、
アナログ入力とロジック入力を組み合わせた多彩なトリガ機能を搭載しています。
A to B(n)トリガ:
例:Bの信号の7つ目のエッジでトリガをかけます。
規格外の映像信号の垂直・水平同期やモーターの基準位置パルスと駆動パルスなど、
タイミングをずらして測定するのに有効です。
シリアルパターントリガ(ユーザ定義):
例:最大128bitの任意設定パターンでトリガをかけます。
独自の通信フォーマットでID/Dataなどを検出する場合に有効です。
デュアルバストリガ:
例:CANとLINバストリガの組み合わせでトリガをかけます。
I2CとSPIバストリガなどの組み合わせも可能です。
波形表示、検索機能
DLM2000シリーズは、入力回路でリアルタイムに処理されるフィルタと、演算機能によるフィルタの2種類を搭載しています。 不要な信号を除去し、必要な帯域だけを観測するのに有効です。
8kHzから200MHzまで14種類のローパスフィルタが各チャネルに搭載されています。 帯域制限された波形が内部のメモリに保持されます。
カットオフ周波数:
200MHz/100MHz/20MHz/10MHz/5MHz/ 2MHz/1MHz/500kHz/250kHz/125kHz/ 62.5kHz/32kHz/16kHz/8kHz
演算機能のIIRフィルタを使って、入力波形にフィルタ処理をします。入力波形とフィルタ処理後の演算波形を同時に表示して比較することができます。ローパス、ハイパスフィルタの選択や、カットオフ周波数が任意に設定できます。
カットオフ周波数設定範囲:
0.01Hz~500MHz
DLM2000は、ズーム倍率を個別に設定できるので、時間軸スケールの違う拡大波形を2か所同時に表示することができます。
また、Auto Scroll機能を用いれば、ロングメモリで取り込んだ波形のズーム表示位置を、自動的にスクロールして、拡大位置を移動できます。
Auto Scrollは、前進、後退、早送りなど、移動速度を自由に選べます。
2種類の波形検索:
大容量メモリから必要なデータを抽出する機能がなければ、データの検索に時間を費やし、ロングメモリを有効に活用できません。DLM2000シリーズはメモリが長いだけでなく、波形の検索機能も充実しています。
ロングメモリに取り込んだ波形を検索し、検索点を含む波形をズームエリアに表示します。検索された波形の位置は、画面内にマーク表示されます(現在位置▼で表示)。
波形検索の条件
エッジ/エッジ(条件付)/ステート・パターン/パルス幅/ステート幅/ シリアルバス(シリアルバス解析オプション搭載モデルのみ)
過去に取り込んだ最大20,000波形の中から、条件を指定して必要な波形を抽出します。
業務効率向上に役立つ機能群
最大、最小、Peak-Peak、パルス幅、周期、周波数、立ち上がり/立下り時間、デューティ比など、28種類の波形パラメータを搭載し、最大20個の波形パラメータを同時に自動測定できます。また、波形パラメータを繰り返し測定し、平均/最大/最小/標準偏差などの統計値を表示できます。
周期、パルス幅、振幅などの波形パラメータを繰り返し測定し、グラフ表示します。1画面内の波形の周期変動を観測したり、複数の波形を用いて1画面ごとに振幅を算出し、振幅のトレンドを表示することができます。 また、電圧軸や時間軸を基準にしたヒストグラムを表示したり、繰り返し自動測定した波形パラメータの値をヒストグラム表示できます。
表示されている波形にカーソルを当てて、カーソルと波形の交点の各種測定値を表示できます。
カーソルは5種類 |
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最大2つのFFT解析が同時に可能です。FFTはCH1~CH4までの実波形の他、演算波形に対しても実行できます。フィルタを掛けて帯域制限した波形の周波数成分の解析や、回転体の周期変動の周波数解析などが可能です。
画面右下の「SNAP SHOT」キーを押すと、その時に表示されている波形を画面に白いトレースで残すことができます。キーを押すたびに画面に追記されますので、複数の波形を比較する場合に有効です。
また、画面に記録されたスナップショットのデータは、ファイルに保存・読み出しが可能ですので、比較用の基準波形としても利用できます。
波形データ、波形イメージデータ、Wave-Zoneファイルのサムネイルが画面で表示されます。イメージとファイル名が表示されますので、画面イメージを確認しながらファイルのコピーや削除ができます。
通常の画面サイズだけでなく、時間軸を2倍に拡大したワイドタイプのイメージファイルも保存可能です。
トリガ条件、ゾーン波形、メジャーパラメータなどを条件に合否(GO/NO-GO)を判定します。NO-GOの場合には、ブザーを鳴らす、その時の波形データを保存する、指定アドレスにメールを送信するなどを同時に行うことができます。異常が起きたときの波形を保存できるので、後でその時の現象を確認、解析できます。
オシロスコープの機能について、画面左下の「?」マークのキーを押すとグラフィカルで詳細な機能説明が表示されます。取扱説明書を見なくても、機能、操作を製品画面で確認できます。
アプリケーション用解析オプション
組込みシステムや車載用の各種シリアルバス信号でのトリガ、デコード表示解析が可能です(シリアルバス解析オプションは4chモデルのみ搭載可能、一部トリガ機能がサポートされない場合あり)。
また、一部のシリアルバスについては、ロジック入力も利用可能です。
シリアルバス解析対応の入力
I2C | SPI | UART | LIN | CAN | CAN FD | Flex Ray |
SENT | PSI5 | CXPI | |
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アナログ入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ロジック入力 | ○ | ○ | ○ | ― | ― | ― | ― | ○ | ― | ― |
異なるバスを同時解析 |
: |
4つのバスを同時に解析することができます。速度の違うバスを解析する場合でも、スケールの違う2画面のZoom画面に個々にバス波形と解析結果を表示できます。 |
豊富なトリガ機能 |
: |
ID/Dataの組み合わせのトリガ、シリアルバストリガと通常のエッジトリガの組み合わせなど、多様なトリガ条件を設定できます |
ロジック入力によるI2C、SPIの2バス同時解析
I2Cバス(ロジック入力:A7,A6), SPIバス(ロジック入力:A5,A4,A3)
4バス同時解析、リスト表示
スイッチング損失、ジュール積分(I2t)、SOA(安全動作領域)解析、EN61000-3-2に基づく電源電流の高調波解析や、有効電力、力率等の電力パラメータ測定機能をオプションで搭載できます(4chモデルのみ搭載可能)。
電圧・電流波形を入力し、スイッチング損失(V(t)×i(t))を演算します。スイッチング損失は、タ ーンオン/オフの損失計算、導通損失含めた損失、50Hz/60Hz周期の長周期での損失など、 多様な解析手法に対応しています。また、サイクルモードを用いることで、損失を求める積分演 算の範囲をスイッチング周期で切り出せるため、より正確な解析が可能です。ロングメモリを活 かし、長時間の現象も解析できます。
最大2組の電圧、電流波形に対して有効電力/皮相電力/無効電力/力率などの電力パラメータを自動測定することができます。二電力計法による三相電力のΣ演算や測定結果の統計処理なども可能です。
接続性
Q シリアルバスのオートセットアップ機能で、うまくトリガがかかりません。
Q 波形パラメータの自動測定結果によってGO/NO-GO判定を行う際の範囲の指定は、どこで行いますか?
Q 演算機能のIIRフィルタ(IIRローパス/IIRハイパス)のカットオフ周波数が、0.01Hzまで設定できるとマニュアルに記載されているが、500Hzより低い周波数を設定できないのはなぜか?
Q 内蔵メディアにセーブした大容量データを、USB経由でPCに転送するには?
Q ロジックプローブ 701980/701981を、DLM2000で使用することはできますか?