地球環境問題がクローズアップされ、温室効果ガス削減の取り組みが進められています。温室効果ガスとして二酸化炭素(CO2)がよく取り上げられますが、それ以外にも地球環境を悪化させるガスとして、二酸化硫黄(SO2)や二酸化窒素(NO2)などがあります。また、ガス漏れ探知や爆発性ガスの集中モニタリングは、災害予防の有効な手段です。
微量なガスを検出する方法の一つにレーザー吸収分光法があります。レーザー吸収分光法は、ガス固有の光吸収波長を持つ分布帰還型レーザーダイオード (DFB-LD)を使用してガスを検出します。ガスによる光吸収は、長波長領域で強くなるため、2000nmを超える近赤外~中赤外のDFB-LDがガス検出に使用されるようになってきました。
この方法の測定能力は、DFB-LDのサイドモード抑圧比(SMSR)性能に大きく影響されるため、DFB-LDの光スペクトル特性評価はとても重要です。
対象モデルは、近赤外や中赤外光が測定できる光スペクトラムアナライザです。従来の分光器で観測できないDFB-LDの50dB以上のSMSRを測定する広いダイナミックレンジを提供します。
近赤外~中赤外のガス吸収波長
|
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
YOKOGAWAのAQ6370シリーズは、研究開発から製造まで幅広いアプリケーションの測定ニーズに応える高性能光スペクトラムアナライザです。
AQ6375は、2μmを超える近赤外域の波長をカバーするベンチトップ光スペクトラムアナライザです。
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
*モデルにより異なります。
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
5μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
YOKOGAWAの光スペクトラムアナライザは、高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザです。
可視から中赤外(350nm~5500nm)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバー通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズにお応えします。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。