UNPARALLELED OPTICAL PERFORMANCE |
通信用波長域だけでなく、ガスセンシングなどの環境計測や医療、バイオなどに使われる近赤外域まで幅広くカバーします。
+20 dBmから -70 dBmまでの広いレベルにわたるスペクトルの一括測定が可能です。
白色光源(黄色)の測定波形とAQ6375Eのノイズレベル(赤色)
ダブルパスモノクロメーター光学系を採用しています。
この光学系の採用により、高波長分解能(0.05 nm)と広近傍ダイナミックレンジ(55 dB)が実現でき、信号近傍のノイズ成分を信号と分離して測定することができます。
赤外パルス光スペクトルを測定する際には、分光器内の赤外放射の影響を軽減することが重要です。赤外放射の強度およびスペクトルは温度変化に伴って常に変動するため、測定への影響を軽減するには、赤外放射スペクトルの変化時間よりも十分に短い時間間隔で背景補正を行う必要があります。
APLMモードは、測定スパンを「n」個のセグメントに分割することで、1セグメントあたりの測定時間を短縮し、各セグメントごとに背景補正を行うことで、赤外放射の影響を低減しながら、短パルス光や長い繰り返し周期のパルス光に対応範囲を拡大した、パルス光測定機能です。
ALPMモードの概念図
APLM | 従来のパルス光測定機能 (感度:/CHOP 以外)(感度:/CHOP) |
||
---|---|---|---|
光パルス幅の対応範囲 | 広(制約なし) | 広(50 μs ≦) | 狭(50 ms ≦) |
光パルス繰り返し 周期対応範囲 |
広(10 Hz ≦) | 広(10 kHz ≦) | 狭(1MHz ≦) |
赤外放射の影響度 | 小さい | 大きい | 非常に小さい |
パルス光測定機能の比較
APLMと従来測定方法とのパルス光測定比較
(2µm DFB-LD 繰返し周波数 1 kHz)
近赤外域波長には、水蒸気の影響により強い光吸収が見られる波長領域が存在し、測定の妨げとなる場合があります。AQ6375Eは、背面に設けた給排気口よりモノクロメーター内部に窒素などのパージガスを連続的に供給することで、水蒸気の光吸収が測定へ及ぼす影響を低減できます。
モノクロメーターでは原理上、入射光の整数倍の高次回折光が発生します。AQ6375Eは内蔵の高次回折光カットフィルターにより、1150 nm未満の入射光を抑圧し高次回折光の影響を低減します。
BETTER EFFICIENCY |
弊社独自技術により、100 nmスパンで0.5秒の掃引スピードを実現しました。モノクロメーターでシステムアップした従来の測定システムと比べ、測定スループットを大幅に改善しました。また、ダブルスピードモードでは標準モードの最大2倍の速度で測定できます。この時、感度は約2 dB低下します。
新型プロセッサによる高速コマンド処理とイーサネットの採用により、従来のGP-IBと比べて最大100倍のデータ転送スピードを提供します。
【 測定例 】
■ 1800 nm DFB-LD 光源![]() 分解能設定:50 pm、測定スパン:10 nm、 測定感度:HIGH1 / CHOP |
■ 2010 nm DFB-LD 光源![]() 分解能設定:50 pm、測定スパン:20 nm、 測定感度:HIGH1 / CHOP |
SUPPORT MULTIMODE FIBER |
光入力部にフリースペース構造を採用しています。この構造により、シングルモードファイバーだけではなくマルチモードファイバーの測定が可能です。このフリースペース構造は、入力部に光ファイバーを用いた構造に比べ、光コネクタの抜き挿しによる測定値の変化が小さく再現性に優れています。正確で、安定した測定を実現できます。
EASY CALIBRATION |
波長校正用の基準光源を標準で内蔵しています。波長校正・光軸調整のメンテナンスはワンボタンで実行可能です。
内蔵の基準光源(ガスセル)を用いて校正します。
移動時などの振動や衝撃によるモノクロメーター内部の光軸ズレを自動調整します。
アプリケーション(APP)モードは多用途なAQ6370シリーズを測定対象デバイス(DUT)専用の測定器に変身させます。
APPモードは、測定条件設定から解析結果出力に至るまでお客様をナビゲートするDUT 固有のユーザーインタフェースを提供します。
お客様はAQ6375Eの様々な設定を意識することなく使用することができます。
アプリの基本動作
AQ6375Eには、WDMテスト、DFB-LDテスト、FP-LDテストなどのいくつかの基本的なアプリがプリインストールされています。
また、AQ6375EのウェブサイトからダウンロードしたアプリをAQ6370シリーズに追加して使用することもできます。
APPメニュー画面
複数スペクトラムの同時表示、差分演算などのトレース間演算機能、最大・最小値記憶(Max/Min hold)などを装備。
代表的な解析機能を標準搭載しています。
プログラム機能を使用して、複数の解析を自動的に実行することができます。
DFB-LDのSMSR解析例
外部コントローラによる自動テストシステム構築をサポートします。
周囲環境の変化や移動時受ける振動や衝撃は光学系に少なからず悪影響を与え性能劣化の原因となります。 AQ6375Eには、短時間で光軸ずれや波長ずれを補正して高い光学性能を維持する機能が搭載されています。
AQ6375Eは、内蔵の波長基準光源(オプション)あるいは外部光源により、アライメントおよび波長校正が行えます。
内蔵波長基準光源や外部光源を用いて波長校正を行い波長ずれを自動補正します。
内蔵波長基準光源あるいは外部光源を使用して、移動時などの振動や衝撃による光軸ずれを自動補正します。
735385 NA変換アダプタは、AQ6370シリーズ / AQ6361 / AQ6360 光スペクトラムアナライザ専用のアクセサリです。
比較的大きなNAを持つGI50またはGI62.5マルチモードファイバーにNA変換アダプタを接続することで、光レベル測定の安定性を向上させることができます。