空間に放出された光を測定する場合、放出された光を光ファイバーに取り込んでから光スペクトラムアナライザ(OSA)に入力します。
しかし、LEDや蛍光灯など面で発光する光源の出力や低いデューティ比(発光時間が短く、繰り返し周期が長い)のパルス光などは、通常の光ファイバーではOSAに十分な光量を取り込めない場合があります。
対象モデルは、光入力ポート内にフリースペース(空間)構造を採用しており、コア径最大800 µmの光ファイバーを使用できるため、大口径ファイバーを使用することで、OSAにより多くの光を集光できます。ただし、実際の最小波長分解能は、使用する光ファイバーのコア径によって制限されます(右下の表を参照)。2000nmを超える波長の場合、赤外線吸収の少ない光ファイバー(フッ化物ファイバーなど)が必要です。光入力ポート内に光ファイバを使用するOSAでは、外部光ファイバのコア径を大きくしても、内部光ファイバーのコア径により制限されて、取り込める光量は増えません。
コア径の違いによる光の取り込み量の比(50μmを基準) |
光入力構造による取り込める光量が異なるしくみ |
使用光ファイバーのコア径による最小波長分解能の制限
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光デバイス生産ラインでの試験・検査に最適化された分散分光方式の高速モデル
光通信の波長に最適化された高性能モデル
光通信の波長に最適化されたAQ6370Dを高性能化した最新モデル
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
*モデルにより異なります。
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
5μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
YOKOGAWAの光スペクトラムアナライザは、高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザです。
可視から中赤外(350nm~5500nm)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバー通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズにお応えします。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。