可視光から光通信波長の広い波長範囲を1台でカバーします。
多種多様なデバイスの評価に使用できます。
DFB-LDやVCSELなどの発光スペクトル測定や光ファイバーの波長損失特性など、幅広い用途にご使用いただけます。
ハイパワー信号測定から微弱光測定まで、アプリケーションや測定スピードなどの条件に応じて、7段階の中から適切な測定感度設定を選択できます。
シングルモードファイバやマルチモードファイバだけではなく、800µmの大口径ファイバを使用できます。
1380nm付近の波長領域では、水蒸気の影響により強い光吸収が見られ、測定の妨げとなる場合があります。
AQ6374は、背面に設けた給排気口よりモノクロメータ内部に窒素などのパージガスを連続的に供給することで、水蒸気の光吸収が測定へ及ぼす影響を低減できます。
測定波長帯域に応じて不要次数の重なりを除去するための光フィルターが自動的に設定されます。
先進のモノクロメータ技術や高速な電気回路、独自のノイズ低減技術により、高速スペクトル測定を実現。
レーザ光などの急峻な立ち上がりのあるスペクトラムや微弱信号などの測定で威力を発揮します。
波長サンプル数を倍増しました。高い分解能を保ったまま、より広い波長範囲を一括測定できます。
データポイント数の不足に起因する波長分解能の著しい低下や非効率な波長範囲の分割測定などの問題を解決し、測定をより高精度化・効率化します。
200001のデータポイント数により、高い分解能を保ったまま、より広い波長範囲を一括測定でき、測定をより高精度化・効率化します。
マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを搭載した高解像度で応答性の高い10.4 型LCDディスプレイにより、操作がさらに簡単で直感的になりました。
タブレット端末を操作する感覚で、測定条件の変更、測定や解析の実行、光スペクトルビューの変更などを行うことができます。
光スペクトルビューでは、タップ&ドラッグするだけで波形ビュー領域をズームまたはシフトできます。
メモリーに保存された大量のファイルの中から必要なファイルを探し出すのに便利です。
全7トレースの保存と再生が1ファイルで行えます。ファイルは、CSV 形式で保存され、PCアプリケーションソフトウェアで活用することができます。
アプリケーション(APP)モードは多用途なAQ6370シリーズを測定対象デバイス(DUT)専用の測定器に変身させます。
APPモードは、測定条件設定から解析結果出力に至るまでお客様をナビゲートするDUT 固有のユーザーインタフェースを提供します。
お客様はAQ6374Eの様々な設定を意識することなく使用することができます。
アプリの基本動作
AQ6374Eには、WDMテスト、DFB-LDテスト、FP-LDテストなどのいくつかの基本的なアプリがプリインストールされています。
また、AQ6374EのウェブサイトからダウンロードしたアプリをAQ6370シリーズに追加して使用することもできます。
APPメニュー画面
複数スペクトラムの同時表示、差分演算などのトレース間演算機能、最大・最小値記憶(Max/Min hold)などを装備。
代表的な解析機能を標準搭載しています。
プログラム機能を使用して、複数の解析を自動的に実行することができます。
外部コントローラによる自動テストシステム構築をサポートします。
周囲環境の変化や移動時受ける振動や衝撃は光学系に少なからず悪影響を与え性能劣化の原因となります。 AQ6374Eには、短時間で光軸ずれや波長ずれを補正して高い光学性能を維持する機能が搭載されています。
AQ6374Eは、内蔵の波長基準光源(オプション)あるいは外部光源により、アライメントおよび波長校正が行えます。
内蔵波長基準光源や外部光源を用いて波長校正を行い波長ずれを自動補正します。
内蔵波長基準光源あるいは外部光源を使用して、移動時などの振動や衝撃による光軸ずれを自動補正します。
可視光(VIS)から中赤外光のさまざまな波長域で発光するDFB-LDやFP-LD、VCSELは、アプリケーションの異なる多くの分野で使用されています。
レーザーと広帯域光源の測定例
光ファイバーは伝搬する光信号の波長によって損失値が異なります。これは主に光ファイバー自身の吸収とレイリー散乱の影響によるものです。
光ファイバーの材料や種類により損失値は異なり、石英シングルモードファイバーの場合、1.55μm付近での損失が0.2dB/km程度と最も小さくなります。また、1.4μm付近にはOH基による大きな損失が発生します。
この光ファイバーの損失波長特性では広い波長範囲での測定が求められます。
AQ6374Eは白色光源との組み合わせにより、各種光ファイバーの損失波長特性を広波長範囲で効率よく測定します。