太陽光発電所において、入力エネルギーである日射量を日射計を用いて正確に計測することが求められるます。
日射計の出力は発電量監視システムにおいて採用されているディストリビュータと親和性が高く、長距離伝送や耐ノイズ性に適した2線式4‐20mA出力であることが主流となっています。
日射量は時間や天候により随時変動し、作業時間の限られた測定現場において任意の物理量を作り出すことは不可能です。
精度の高い日射計を導入したとしても、ディストリビュータからの出力に異常があった場合、結果として誤差を含んだ日射量を計測し続けることとなり、太陽光発電の変換効率評価や故障診断などに悪影響を及ぼします。
横河のプロセスキャリブレータCA500シリーズでは、現場において日射計を模擬した4‐20mA電流信号を正確に発生し、ディストリビュータのゼロ~フルスケール確認が可能となります。また、ループパワー機能を用いて日射計に電圧供給しながらその出力を計測し、日射計単体の出力確認も可能です。
CA500シリーズは高確度な信号発生・測定により、計装機器のさまざまな点検・校正作業を1台で実現します。
作業現場での作業性を向上するディスプレイや省エネ設計に加え、校正に関わる作業工数を削減できる新機能も搭載。