CAN/LINバス波形観測&プロトコル解析

CAN/LINバス波形観測&プロトコル解析

概要

自動車内部で交換される通信データ量の増大に伴い、従来のCAN/LINに加えてCAN FDCXPIなど新たなバスが使われています。ノイズが多い環境における通信品質や各ノードの動作確認には、センサー出力信号とともにバスの波形観測やプロトコル解析は欠かすことができません。

プロトコル・アナライザでは信号間のタイミング解析は難しく、オシロスコープでの波形観測は重要です。

ポイント

n複数の種類のバスの信号波形観測とプロトコル解析

トリガで捕捉した複数の種類のバスの物理層電圧波形を表示しながら、プロトコル解析結果をリアルタイム表示します。

nシリアルバスのオートセットアップ

解析するバスのビットレートや電圧レベルを設定するのは大変な作業です。DLMシリーズは独自のオートセットアップ機能で、入力信号を解析し自動で設定します。

n確実に信号を捕捉するトリガ

センサー出力、バスのIDエラー情報などの組み合わせでトリガを指定することもできます。

特長

nアナログ&ロジック混在多チャネル測定

多チャネル測定

n豊富なシリアルバス解析機能、4バス同時解析

DLM3000UART/ I2C/ SPI/ CAN/ CAN FD/ LIN/ FlexRay/ SENT/ CXPI9種類、DLM5000UART/ I2C/ SPI/ CAN/ CANFD/ LIN/ FlexRay/ SENT/ CXPI/ PSI5 Airbag10種類のシリアルバスの中から、最大4系統の同時解析が可能です。

n豊富なトリガ機能、デコード表示

豊富なトリガ機能に加え、CAN DBCデータベースファイル(.dbc)を読み込み、CAN/CAN FDバス物理値(Message/Signal)によるトリガ設定や、解析結果をデコード表示できます。特定のMessage/Signal を指定し、そのトレンドグラフも表示できます。

CAN FDバス波形・デコード表示例

CAN FDバス波形・デコード表示例

n500Mポイントのロングメモリー

500Mポイントのロングメモリーにより、高いサンプリングレートを保ったまま長時間の測定が可能です。

n2か所ズーム機能

ズーム箇所を切り替えることなく異なる2か所を同時表示可能です。ある現象の「原因」と「結果」のような離れた箇所の同時拡大により、デバッグなどに威力を発揮します。

2か所ズームの表示例

2か所ズームの表示例

nDLM5000 2台連結機能

2台のDLM5000/SYNオプション付)を専用ケーブルで接続することにより、最大アナログ16チャネル、ロジック64bitの同期測定が可能です。4chモデル2台、4chモデルと8chモデルの混在でも可能で、普段は4/8chDLM5000で解析し、チャネルが足りない場合に2台連結して多チャネルで解析する使い方ができます。

DLM5000 2台連結機能

n豊富なプロープ/アクセサリ

豊富なプローブ/アクセサリをご用意、開発から検証の業務に貢献します。

差動プローブ
PBDH0500 701925

CAN FDなど高速差動信号の
波形品位確認に

周波数帯域:500 MHz

入力抵抗:1 MΩ

減衰比:50:1

差動入力電圧:±25 VDC+ACpeak

電源:プローブI/F

差動プローブ PBDH0500 701925

高電圧用差動プローブ
701977/701978

パワエレ、メカトロ分野の
フローティング信号測定に

周波数帯域:50 MHz / 150 MHz

入力抵抗:52 MΩ / 4.1 MΩ

減衰比:100:1,1000:1 / 50:1,500:1

差動入力電圧:

5000 Vrmsかつ7000Vpeak701977

±1500 VDC+ACpeak)(701978

電源:プローブ電源

高電圧用差動プローブ 701977/701978

3レンジ電流プローブ
702915/702916

待機電流から突入電流まで
1本で対応

周波数帯域:50 MHz /120 MHz

立ち上がり時間:7.0 ns以下 / 2.9 ns以下

入力レンジ:0.5 A / 5 A / 30 A

測定可能導体径:φ5 mm以下(絶縁導体)

電源:プローブ電源

3レンジ電流プローブ 702915/702916

 

関連業種

関連製品とソリューション

ミックスドシグナルオシロスコープ DLM3000シリーズ

DLM3000シリーズは、小型軽量コンパクトながら大容量ロングメモリーと豊富な解析機能で好評いただいてきたDLM2000シリーズに、直観的操作が可能なタッチスクリーンを搭載、メモリーを最大500Mポイント(/M2オプション)まで拡張、入力感度やアクイジションレートなど様々な改善を施した、新設計の2/4チャネルミックスドシグナルオシロスコープです。

ミックスドシグナルオシロスコープ DLM5000シリーズ

DLM5000シリーズは、DLM4000シリーズの機能・操作性を継承しつつ、タッチパネル搭載により使いやすさに磨きをかけた新設計の大画面アナログ 8ch 入力 オシロスコープです。新たに4chモデルも追加されました。2台連結同期により、最大16chの測定が可能で、高度化・高速化するパワーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス、メカトロニクス開発に最適です。

高分解能オシロスコープ DLM5000HDシリーズ

YOKOGAWAのDLM5000HDは、最先端の4/8チャネル高分解能オシロスコープです。コンパクトな8チャネル、垂直軸分解能12ビットのオシロスコープで、複雑な高速波形を高分解能で観測・解析でき、微細なノイズやリンギングなどの確認が容易に行えます。回路チェックからトラブルシューティング、高度なタイミング解析まで、幅広いアプリケーションをカバーしています。

オシロスコープ

使いやすい縦型コンパクトのアナログ4ch入力「ミックスドシグナルオシロスコープDLM3000シリーズ」と大画面アナログ 8ch 入力 「ミックスドシグナルオシロスコープDLM5000 シリーズ」に、 電圧軸が12ビット高分解能化した「高分解能オシロスコープ DLM3000HDシリーズ、DLM5000HDシリーズ」がラインアップされました。

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