対象モデル*: AQ6380/AQ6370シリーズ/AQ6360
材料加工やマーキングなどには数Wクラスの高出力のガスレーザーやファイバーレーザーなどが使われます。これらの高出力レーザーは発熱の影響を軽減するためにパルス光で使用されます。高出力になるほどパルス幅は細くなり、繰り返し周波数も低くなる傾向にあります。
例:パルス幅:数10ns、繰り返し周波数:数10Hz
横河のOSAは、パルス光の駆動条件に応じて、「時間平均スペクトル測定」、「ピークホールド測定」、「外部トリガー同期測定」の3種類の測定法を提供します。
* 特記なき場合は、全バージョン共通。
時間平均スペクトラム測定
パルス光の平均パワーが光スペクトルのパワーとして測定されます。パルス光が矩形波の場合、測定される平均光パワーは(光パルスのピークパワー[mW]) × (パルス光のデューティ比)になります。
パルス光のデューティ比が小さいほど測定パワーが低くなりますが、細いパルス幅でも測定ができます。
平均パワーが高い場合は、他の方法より高速に測定できるメリットがあります。
ただし、時間平均スペクトラム測定で平均パワーを正しく測定するためには、繰り返し周波数がある程度高い必要があります。繰り返し周波数が低い場合は、高い感度設定の選択や平均化回数を増やすことにより、測定できる場合があります。
ピークホールド測定
光パルスの繰り返し周期内のピーク値を捉えます。測定可能なパルス幅は100μs以上です。
外部トリガ同期測定
光パルスに同期したトリガ信号をOSAに供給することで、光パルスのピーク値を捉えます。測定可能なパルス幅は50μs以上です。
OSAモデルの測定対応表
測定法 |
AQ6360 |
AQ6380 AQ6370 AQ6373 AQ6374 |
AQ6375 AQ6376 AQ6377 |
時間平均スペクトル |
l |
l |
l |
外部トリガー同期 |
|
l |
¡ |
ピークホールド |
|
l |
¡ |
l: 使用可
¡: 使用可 (条件付き)
空欄:非搭載
※外部トリガー同期測定とピークホールド測定は、
高ダイナミックレンジモード「CHOP」を使用する
AQ6375/AQ6376/AQ6377のHIGH1/HIGH2
/HIGH3では、外部トリガー同期測定とピークホール
ド測定はできません。
※AQ6380のRAPIDモードはCW光測定に特化して
いるため、パルス光測定ではTRADモードをご使用ください。
光ファイバーコネクタによる直接取り込み
光デバイス生産ラインでの試験・検査に最適化された分散分光方式の高速モデル
光通信の波長に最適化された高性能モデル
光通信の波長に最適化されたAQ6370Dを高性能化した最新モデル
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
2μmを超える近赤外域に対応した長波長モデル
*モデルにより異なります。
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
3μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
5μmを超える中赤外域に対応した長波長モデル
次世代光ネットワークの研究開発に対応する最高性能モデル
通信インフラの測定ニーズを先取り
現在、かつてないほど多くのデータが利用できるようになりました。大量のデータや画像情報はクラウドにアップされて、様々な解析が行われ、価値のあるデータとして、利用者に送られます。
データの送受信には、光ネットワークが利用され、そのデータ容量は、爆発的に増加、エネルギー消費の増大も招いています。YOKOGAWAは、光ネットワークに使用される様々な光デバイスの光学特性とエネルギー使用量を正確に測定することで、持続可能なデータ通信をサポートします。
YOKOGAWAの光スペクトラムアナライザは、高速で高性能な分散分光方式の光スペクトラムアナライザです。
可視から中赤外(350nm~5500nm)までの波長帯域をカバーする8種類の製品ラインアップを揃え、光ファイバー通信、バイオメディカル、環境計測など幅広いアプリケーションの光スペクトル測定ニーズにお応えします。
光ファイバー通信に使用される光部品や光伝送器の開発や生産では性能や品質を確認する光スペクトラムアナライザ、光ファイバーの敷設現場では光ファイバーケーブルの断線などの障害がないことを確認するOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が欠かせません。光通信の業界で、最先端の計測技術を活かして、ソリューション提供いたします。