概要
薄型TVやディジタルカメラのLCDモニター、フラッシュメモリーカードへの書込みなど、I2CバスやSPIバスで制御ロジックを組んだ機器において、バスの評価は重要です。
多くのオシロスコープがシリアルバス解析機能を持つようになりましたが、その種類や解析機能、使い勝手を十分に検討して機種を選定する必要があります。
ポイント
トリガで捕捉した複数の種類のバスの物理層電圧波形を表示しながら、プロトコル解析結果をリアルタイム表示します。
解析するバスのビットレートや電圧レベルを設定するのは大変な作業です。DLMシリーズは独自のオートセットアップ機能で、入力信号を解析し自動で設定します。
センサー出力、バスのID、エラー情報などの組み合わせでトリガを指定することもできます。
特長
I2Cでは、設定されたSCLとSDAに対し、レベル、ヒステリシスを自動的に設定、I2C バス信号の Start( スタートコンディション ) でトリガをかけます。
SPIバスでは、設定された線式、クロック、データ 1、データ 2およびチップセレクトに対し、レベル、ヒステリシスを自動的に設定、SPI 信号の先頭データでトリガをかけます。
I2C, SPIの2バス同時解析例
DLM3000シリーズは、小型軽量コンパクトながら大容量ロングメモリーと豊富な解析機能で好評いただいてきたDLM2000シリーズに、直観的操作が可能なタッチスクリーンを搭載、メモリーを最大500Mポイント(/M2オプション)まで拡張、入力感度やアクイジションレートなど様々な改善を施した、新設計の2/4チャネルミックスドシグナルオシロスコープです。
DLM5000シリーズは、DLM4000シリーズの機能・操作性を継承しつつ、タッチパネル搭載により使いやすさに磨きをかけた新設計の大画面アナログ 8ch 入力 オシロスコープです。新たに4chモデルも追加されました。2台連結同期により、最大16chの測定が可能で、高度化・高速化するパワーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス、メカトロニクス開発に最適です。
YOKOGAWAのDLM5000HDは、最先端の4/8チャネル高分解能オシロスコープです。コンパクトな8チャネル、垂直軸分解能12ビットのオシロスコープで、複雑な高速波形を高分解能で観測・解析でき、微細なノイズやリンギングなどの確認が容易に行えます。回路チェックからトラブルシューティング、高度なタイミング解析まで、幅広いアプリケーションをカバーしています。
オシロスコープは、高速な電気信号を波形として表示するエレクトロニクス技術者必須の測定器です。
ユニークな縦型コンパクトモデルや多チャネルモデルのオシロスコープに加え、オシロスコープとデータロガーの機能を兼ね備えたスコープコーダなど、特長ある製品ラインアップをご用意しています。
また、様々な測定に対応する電圧プローブ、電流プローブ、ロジックプローブを取りそろえ、数々の先進機能を搭載し、日々の測定業務を強力に支援します。