産業用ロボット向けモーターの消費電力測定による効率化

概要

近年、産業用ロボットでは高性能化だけでなく、高効率化も重要になっています。
その開発では、搭載された多くのサーボモーターを複雑に駆動させ各モーターの消費電力を測定、分析することが必要となります。
そのような開発現場において、プレシジョンパワースコープPX8000がパワーアナライザ―とオシロスコープの融合による新たなソリューションを提供します。

産業用ロボット向けモーターの消費電力測定による効率化


使用機器

  • プレシジョンパワースコープ  PX8000
  • AC/DC電流センサー                CTシリーズ

 

課題/ 要望

より高精度な効率評価のために

  • 電源トラブルになる高調波を高い水準で解析したい
  • 大電流駆動のため、それの正確な測定が重要になる

インバータ・モーター開発

  • 始動時の電力の過渡的変化を確認したい
  • 高速で稼働するモーターを正確に測定できる十分に速い波形サンプリングが必要

ソリューション/ ご提案

より高精度な効率評価のために

  • 高調波測定機能とFFT機能により補完し合った解析が可能
  • 最大500次までの高調波成分と含有率や位相差などを同時測定可能
  • 機械的出力、モーター効率を演算可能
  • 電流センサーCTシリーズにより大電流を高精度に測定可能

インバータ・モーター開発

  • オシロスコープのように画面に電圧、電流波形を表示させ、区間を選んで電力を求めることが可能
  • 1サイクルごとのトレンドを演算可能
  • 100MS/sの高速サンプリングで高速モーターの波形を捕捉
  • 高周波域でも電圧、電流の位相差を正確にとらえます
  • モーターのトルクと回転速度を同時に測定

関連業種

関連製品とソリューション

AC/DC電流センサー CT2000A/ CT1000A/ CT1000/ CT200/ CT60

CTシリーズはそれら電力・効率測定の可能性を広げ、大電流の動作環境下での評価を可能にする電流センサーです。

プレシジョンパワースコープ PX8000

多くのお客様とともに培った高精度な電力測定技術と、長年オシロスコープの開発を支えた波形測定技術の融合により、電力測定に変革をもたらす新たな高精度電力測定器が誕生しました。PX8000は、電気エネルギーを正確に測定するために、相反する「高精度な電力測定」と「時間軸の分解能を上げた波形測定」の2つの命題を1台で解決へと導きます。

パワーアナライザ|電力測定器

電気機器の消費電力を測定する電力測定器は、電気自動車、クリーンエネルギー、冷凍空調機器、産業用機器などの研究開発、生産ライン等の場面で、幅広く使用されています。
僅かな電気エネルギーのロスを正確に評価するため、測定器には高い精度が必要とされます。
YOKOGAWAは様々な用途をカバーする、パワーアナライザ、パワーメーター、パワースコープなどの幅広い製品ラインアップをご用意しています。

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