自動車の技術が安全、環境、快適性の分野で進歩し続ける中で、ますます複雑化する電子部品、システム。
お客様のイノベーションをサポートするために、YOKOGAWAの計測機器は進化し続けています。
スコープコーダ DL950(/VCEオプション)とDL350(/VEオプション)には、車載バスのCAN/CAN FD、LIN、SENTデータを読み込み、トレンド表示が可能なモジュールが用意されています。
2023年2月に、720245 CAN FD/LINモニタモジュールを発売しました。これは、車載通信規格CAN/CAN FD/LINをモニタできるモジュールです。
商用車で用いられるCANをベースとした派生規格SAEJ1939にも対応し、他のモジュールとあわせて、電圧、電流、振動、回転数、ロジック信号とともに長時間の統合計測が可能です。
720245 CAN FD/LINモニタモジュール
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自動車の電子制御化に伴い、車載ネットワークのデータ通信方式として、1990年代からCANが広く採用されてきました。その後も、ボディ系にLIN、高精度センサ信号用にSENTなどの規格が採用されるなど、さまざまな規格が使われています。 YOKOGAWAのオシロスコープおよびスコープコーダは、これらの主だった車載バス規格をサポートしてきました。
近年の電子制御技術の進歩による通信データ量の増大に対応する次世代通信方式として、CAN FDが注目されています。また、自動車がICT端末としてネットワークに接続される時代を迎え、外部からの攻撃に対するセキュリティ対策が求められる中、CAN FDは本来の通信データに特殊な認証コードを付加することが可能となり、高い安全性を確保することができます。
YOKOGAWAは、オシロスコープに続き、スコープコーダでもCAN FDをサポートしました。
これからも、YOKOGAWAはお客様の開発・評価に必要なソリューションをタイムリーに提供していきます。
オシロスコープとデータレコーダの機能を融合した「スコープコーダ」は、自動車業界を中心に広く使われています。
自動車開発において、バッテリ、ECUなどユニットやパワーステアリングなどのサブシステム、そして完成車のそれぞれのレベルで試験を行うにあたり、電圧、電流、温度、加速度、ひずみ、CAN/CAN FD/LIN/SENTバスを多チャネルで記録し、解析を行う必要があります。
スコープコーダは、オシロスコープの操作性やトリガ機能と、データレコーダの長時間記録を両立した、絶縁1000V電圧測定が可能なモジュール方式の測定器です。
DL950 スコープコーダ
オプション /VCE ビークルエディション
DL950は、開発向けの多チャネルでの測定器です。
一台で、低電圧から1000Vまでの絶縁アナログ信号、ディジタル信号、エンコーダ信号、車載ネットワークのCAN/CAN FD/LIN/SENT通信信号、ひずみや温度などNVH信号を同時にデータ収録し、オシロスコープ感覚で操作、データ表示、分析ができます。
DL350 スコープコーダ
オプション /VE ビークルエディション
DL350は、耐振動性規格JIS D1601準拠の小型軽量ボディーにスコープコーダシリーズ共通の18種類のプラグインモジュールから2つを搭載可能で、電圧、電流、加速度、ひずみ、温度、周波数、ロジックからCAN/CAN FD/LIN/SENTの車載バスのモニターまでの統合計測を一台で行うことができます。
AC/DC電源に加え、3時間のバッテリ駆動の3WAY電源により、車載計測からフィールドメンテナンスまで幅広く利用できます。
DL350は、耐振動性規格JIS D1601準拠の小型軽量ボディーにスコープコーダシリーズと共通の18種類のプラグインモジュールから2つを搭載可能で、電圧、電流、加速度、ひずみ、温度、周波数、ロジックからCAN/ CAN FD/ LIN/ SENT通信データのトレンド計測までの複合計測を一台で行うことができます。
DL950は、DL850E/EVの機能・仕様を大幅に改善し、タッチパネルによる直観的操作を可能した新時代のスコープコーダです。
200MS/s高速サンプルレート、最大8Gポイントメモリー、複数台同期で最大160CHが可能で、お客様の様々なニーズにお応えします。
スコープコーダは、オシロスコープの使い易さと多チャネルデータ収集するデータロガーを融合した統合型計測器です。
スコープコーダ一台で、信号を同時にデータ収録し、オシロスコープと同様のトリガ機能を揃え、データ表示、分析ができ、様々な用途にお使いいただけます。