電力計のディジタルサンプリング方式とアナログ演算方式の違い

ディジタルサンプリング方式

特長

  • 測定、演算項目間の同時性がある
  • 微小入力時での精度(直線性)が良い
  • 力率誤差が小さい
  • シンプルな構成で入力モジュール間のバラツキが少なく信頼性が向上
  • 入力波形変化に対する積算の追従性が良い
  • サンプリングデータを活用して高調波測定が可能
WT1600
ブロック図1

旧タイプ アナログ演算方式

特長

滑らかな波形出力とアナログ(DC )出力が容易に取り出せる

従来製品
ブロック図2

ディジタルサンプリング方式のメリットが際立つアプリケーション

負荷変動する機器の積算電力測定 変動に追従した積算
バッテリ機器の充放電/モータ機器の回生電力測定 正確な極性別積算
間欠制御方式の待機時電力測定 微小電力測定の正確さ
電力変換装置の効率測定 測定・演算項目の同時性
電源品位の確認 高調波測定機能

ディジタルサンプリング方式の優位性

電圧、電流波形の同時捕捉(サンプリング)により、測定・演算の同時性を確保
(WTおよびPZ全シリーズ)

  • 複数項目の電気量の同時測定、演算が可能です。
  • V/A/W の他に、VA/var/PF/周波数/peak値や、Wh/Ah 等の積算値も同時に測定できます。(Wh/Ah はWT シリーズのみ)

観測波形の表示とその解析(PZ4000 のみ)

  • ディジタルサンプリングされた波形データを画面上に表示することが可能です。
    このことで、測定している機器の状態が把握できるとともに、測定しようとしている信号が正確に捕捉されているかどうかがわかり、演算されたデータの信頼性が得られます。
観測波形の表示

入力信号の急峻な変化や、微小入力時にも対応できる積算機能(WT2000 シリーズ)

アナログ演算方式の電力計のように、フィルタ等の遅れ処理を行わずに信号波形をディジタルサンプリングしますので、急峻な変化に追従して積算演算することが可能です。
また、積算実行時に固定されているレンジに対して、微小な入力の際にも直線性が確保されていますので、負荷変動の大きな機器に対しても精度良く測定することが可能です。
  • 極性別積算機能によるバッテリ機器の充放電特性評価やモータ駆動機器の回生時の評価に有効です。
積算機能

Precision Making

トップ